みなさん、2月5日(水)のお天気を覚えていますか?長居公園は吹雪いていました。大阪で吹雪くことなど想像を超えた状況です。この日は年に一度のマラソン大会の日だったのですが「もしこの雪が積もったら道路は走れるんやろか?」とか「生徒が低体温症とかになったらどうしよう?」とか不安ばかりが頭を過りました。が、三国丘高校の保健体育科には大阪陸上協会でも活躍されている陸上競技の超ベテランがおられるので、最終判断の場面以外すべてを委ねる覚悟を決めて号砲を打つ時間を待ちました。
すると、不思議なことに雲は去り一面の青空です。件の先生が職員会議で「私の知っている限り、天候の影響でマラソン大会を中止にしたことはありません」と言っていたのを思い出し、これは奇跡に違いないと確信しました。写真をご覧ください。
まずは、女子からスタートです。これから始まる6㎞のレースの開始を告げる号砲が高らかに鳴り響いたとたん、私から見ればまるでダッシュのような勢いで数名が駆け抜けました。トラックをほぼ1周してコース(周回道路)に出る頃には既に小集団が飛び出したような形になっていました。私はコースに出る直前で応援していたのですが、全員真剣な表情で駆け抜けていったのが印象的でした。
暫くして、今度は男子のスタートです。男子は9㎞ですので、さすがにダッシュはないだろうと思っていたら、なんと先頭集団はまさに猛ダッシュという他ないスピードです。本当にこのスピードで大丈夫なのかと心配になりました。最後尾は去年と同じ生徒です。実は去年のマラソン大会では、最後尾を走っていた2名ほどの生徒は制限時間オーバーでゴールすることが叶いませんでした。それを思い出し、今年こそ制限時間内にゴールしてくれと祈るような気持ちでコースに送り出しました。
青空の中、マラソン大会は順調に進行していきます。スタンドには多くの保護者が応援に駆けつけてくれています。PTA広報委員の方々はカメラを手にいろんな場面を撮影してくれています。毎年恒例の行事とはいえ、先生方がそれぞれの持ち場で粛々と役割を果たしてくれている光景は、他校に誇るべき三国丘高校の特長だと感じました。若手の先生方は自転車で先頭を誘導したりランニングで最後部の安全を確保したり、生徒に一番近いところでフォローしてくれています。
いよいよレースも終盤になり、あとはゴールを待つばかりになりました。猛スピードで競技場に駆け込んでくる影が見えました。女子の先頭です。ゴールするなり倒れこむ様子に、全力を尽くしたことがはっきりと読み取れました。男子も次々とゴールしました。先頭争いも感動的でしたが、気になっていた男子の最後尾がゴールした時には感動しました。今年は制限時間内の完走です。嬉しそうな表情を見ているだけで涙が溢れそうになりました。男女各上位3名の記録は次のとおりです。
男子9㎞ 第1位 30分19秒
第2位 30分20秒
第3位 33分00秒
女子6㎞ 第1位 23分47秒
第2位 24分04秒
第3位 25分15秒