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心から星が好き! グレードアップした天文部が中学生と保護者を招いてマンツーマン観望会を開催

 昨日の夜は、真冬に戻ったような寒さでした。そんな中開かれた天文部の観望会に来てくれたのは、三国丘高校から一番近い中学校(三国丘中学校)の生徒と保護者のみなさんです。

 まずは、食堂に集まっていただき、天文部の自己紹介のあと、ひとり1個づつ双眼鏡を作っていただきました。出来上がった双眼鏡で遠くを見るとくっきりはっきり見えます。小さな星は難しいでしょうが、月くらいなら、お餅をついているウサギの耳くらいは見えそうな気がしました。(お餅とかウサギとか、若い人にはわかりにくいかな)

 話がそれたついでに万博の話をします。万博と言っても間もなく開幕する万博じゃなくて、1970年に開催された万博です。注目の的はなんといっても、アメリカ館の「月の石」でした。その当時純粋無垢な少年だった私は、何時間も並んで「月の石」を見ました。アメリカの宇宙船が月に行って、人類史上はじめて人間が月に降り立った時に持ち帰った「月の石」です。少年の頭の中は空想でパンクしそうでしたが、現実は無常でした。少年には、生駒山の参道に転がっている普通の石にしか見えませんでした。

 今の天文部の生徒が、あの時の「月の石」を見たら、感動するんだろうなぁと思います。それだけの知識と感性を持っているからです。顧問の犬童先生によると、天文部員の意欲はますます強くなっており、1年ほど前と比べたら、その知識は格段に増えているとのことでした。格段に...というけれど、どれくらいか、私にもわかるように表現してほしいと、無理なお願いをしたところ「月を見て奇麗だねぇと言っていた人が、星雲を見て語り合えるようになったくらい」と教えてくれました。私と同じように、天文とか科学とかに無縁な読者にもわかってもらえたんじゃないかと思っています。

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 上の写真は、天文部が作ったシャツの背中です。夢がありますよね。天文部のシンボルです。今回の観望会に参加してくれた生徒がこのシャツを着て星を見る日が来ることを願っています。

 さて、いよいよグラウンドでの観望会です。むちゃくちゃ寒い中望遠鏡を操作して星を見てもらいました。あいにく薄い雲がかかっていたので、良いコンディションとは言えない状況でしたが、木星や火星などの星が見えました。今回の観望会のコンセプトについて天文部員に訊いたところ「マンツーマン」とのことでしたので注目していると、なるほど、生徒や保護者ひとり一人に丁寧な対応をしていました。中学生もどんどん質問をして和やかな雰囲気の観望会が進んでいきました。なんと、寒い中、この観望会に三国丘中学校の校長先生までお越しいただき、とても嬉しかったです。撮られた写真を中学校のホームページにアップすると仰っていたので、そちらも是非ご覧ください。 

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 最後に、一言だけ、天文部の部員たちのことを言わせてください。この人たちは、本当に星が好きなんだなぁと思いました。それだけじゃなく、自分と同じように星が好きな仲間たちが、本当に好きなんだなぁと感じました。天文部が、次は何を企画してくれるのか、今から楽しみです!

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