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「燈火~ともしび~」(78期学年通信)に凄い記事を見つけました!

 「燈火~ともしび~」はこのブログにも何度か登場してもらった78期の学年通信です。いつも、私のレターケース(職員室にある引き出し)に入れてくれるので読んでいます。今回、SSH NASA海外研修報告と題した、凄い記事を見つけましたので、みなさんに紹介します。この記事は、特に、新入生と中3生に読んでほしい記事です。

 以下、記事の文面です。

 担当の先生から「78期のみんな頑張っていました!」と嬉しい報告を受けました。たくさんの準備をして臨んだ約1週間の研修。24名それぞれの感じ方で豊かに学んでくれたことと思います。1名の参加者レポートをここで共有させてもらいます。

 私はこの研修でフロリダの雄大な自然と最先端の技術の両方に触れてきました。オーランドでは、アリゲーターが泳ぐ池から少し目を向けると、その先にはロケットの発射台が見え、自然と技術が融合した光景に驚かされました。

 現地の高校の Neo City Academy に行った時、日本とアメリカの教育の違いに驚きました。日本では机に座って授業を受けますが、アメリカではグループワークがメインで、実験やものづくりなど体験型の授業が中心です。私が受けたスペイン語の授業では先生が黒板で教えるのではなく、生徒たちが作業台でスペインの伝統的なドレスや装飾品を紙で作っていました。文化を学ぶ過程でも座学ではなく、自分でものづくりを通じて学んでおり、自ら体験することでより深く学べるだろうと思いました。授業中は生徒と先生が活発にコミュニケーションを取り合い、学びを深めようとする姿勢に感銘を受けました。

 翌日にはフロリダ中央大学のVRを使ったシミュレーションの研究室を訪問しました。VRの技術を使って、石油を掘削する場所などの危険な環境下での仕事やトラブルに対するシミュレーションをするそうです。私には、VRというのは娯楽のためのものだというイメージがありました。しかし、今回の訪問でトレーニングにも使われていると知りました。それにより、VR技術が社会の重要な一部分になっているのだと理解し、技術の多様な用途に深い印象を受けました。研究室を紹介してもらった後、実際にVRやAR技術の体験をしました。どの角度からも3Dに見えるスクリーンなど、どの技術も素晴らしかったのですが、その中でも特に、VRで視覚と触角が連動する体験に感動しました。VRゴーグルと手にグローブをはめることで、映像で触っているものに実際に触れている感覚を味わえました。この技術が医療や福祉の現場でリハビリなどをより効果的に行うために活用できるのではないかと感じました。

 2日目のNASA、ケネディスペースセンター訪問では、スペースシャトルやアポロ計画の展示を見学しました。最後のスペースシャトルであるアトランティスや実験に使われて少し汚れている宇宙服を見て、人類の偉業を本気で成し遂げようとする先人たちの努力と情熱を感じました。その後、アポロ1号やスペースシャトルのコロンビア号、チャレンジャー号の事故に関する展示を見たとき、失敗を恐れないようにするだけではなく、失敗しても諦めず、一つの失敗を次の成功に繋げて「意味のある失敗」にしようとする姿勢に心打たれました。

 私は、このNASAの研修を通じて、アメリカ社会の多様性を実感しました。Neo City Academy では、多様な人種の学生が協力して活動していて新鮮でした。また、高校での授業の風景やUCFの研究者の講義を聴いて、のびのびと主体的に、そして全力で研究に取り組む姿勢に感銘を受け、将来は自分もこのように活躍したいと強く思いました。

 この研修を通じて、教育の多様性や技術活用の重要性など多くの新しい視点を得ることができました。同時に、自分には自ら学ぼうとする姿勢が足りないと痛感しました。この経験を糧に、受験生としての1年間を未来に繋げられるよう頑張ります。

 どうですか?これだけのことを学べる場がNASA研修だということをわかっていただけましたか?「燈火~ともしび~」の最後には、担当の先生の、こんなコメントがありました。

 次にみんなが集まるのは始業式。「高下在心」!全員で、最高の1年間を作り上げましょう。

  ※ 高下在心(こうげざいしん)...物事の成否は自分自身の心がけ次第で決まるということ。

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