SGHチームというのは、三国丘高校で探究学習を行う授業「CSⅡ"Creative SolutionsⅡ"」の中で結成されるチームの一つです。CSⅡでは2年生全員が、研究したいテーマに合わせてチームを作ります。例えば「化学」だと実験を繰り返して自分たちの研究テーマを追求します。「国語」や「社会」なら、文献を調べアンケート調査などを分析しながら新たな知見を求めます。ここ数年は特に、探究活動の中で、研究者や企業等専門家の意見を求めることが増えました。
たくさんあるチーム(班)の中でもSGHチームは特別な存在です。このチームだけは、研究するテーマが"ビジネスプラン"と定められています。これまでに多くの先輩たちが優れたビジネスプランをつくり、コンテストで輝かしい成果を残しました。中でも突出した成果を残したのが「レルカップ」です。お弁当のおかずを仕分けるために使われるカップが廃棄物になってしまうのを問題視し、何とかしようと考えたこのチームは、食べられるカップ(=レルカップ)を開発しました。ビジネスプランですから、コストや販売経路、収益まで計算しビジネスとしての見通しまで示しました。このプランはコンテストの世界大会で最優秀賞を受賞しました。2022年のことです。世界一の先輩たちの背中を見ながら、今年度のSGHチームがいよいよ動き出しました。その様子について、SGH担当の先生から情報を提供していただきましたので、紹介します。
ビジネスプランを考えるにあたっては、まず、今の社会が抱える課題について知っておく必要があります。そのためには、様々な団体や企業と連携し、現状を知ったうえで、三丘生の柔らかい頭で、今まで誰も気づかなかったようなプランを考えるという道筋を辿る必要があります。そこで、早速、昨日(4月22日)の授業でオンラインミーティングをしてもらったのは、フィリピンやハワイ、マレーシア等で現地の言語、英語、日本語学習のための絵本作成を行っているNPO法人 Heiwa Library です。SGHチームの生徒49人(12チーム)からは、活動資金の調達方法など次々と質問が投げかけられたそうです。探究活動と言えば、中学生や高校生が自分たちの行動範囲の中で工夫して結果を示すというイメージかもしれませんが、そんな時代はもう終わっています。いろんな機関と連携して新たな発想を形にしていく時代です。三国丘高校のCSⅡは、教員が生徒の活動を支援する立場で探究活動に伴走します。その「支援」の一つが、研究者や企業を含むこういった機関との出会いをコーディネートすることです。中学生のみなさん、最高レベルの探究活動をしたいのなら、三国丘高校を選んでください。今週土曜日のSchool Information Meeting では、生徒による探究活動(CSⅡ)のプレゼンテーションもご覧いただけます。まだ申し込んでいない人は急いでください!