吹奏楽部の顧問の先生を通じて、吹奏楽部(通称「三国ブラス」)部長からの熱いメッセージが届きました。校長ブログは、これまでも、生徒からの投稿をもらうことがありましたが、今回のメッセージは、心が震えました。吹奏楽や音楽系クラブに興味がある人もない人も、中学生は全員必読です。保護者の皆様も読んでいただき、三国丘高校にはこんな生徒がいるのだということを知ってください。
以下、部長(2年生)の文章です。
音楽は、「音」を「楽しむ」と書きます。音を楽しむってどういうこと?三国丘高校吹奏楽部は、それを学べる場所です。
今回は、私たち三国ブラスの音楽について、三国ブラスこと三国丘高校吹奏楽部、79期部長(高2)の山本がこの場をお借りして、ありのままの言葉でお話しさせていただきます。
拙い文章ではありますが、ぜひ最後までお楽しみください。
先日、大阪市内にある世界的にも有名な「ザ・シンフォニーホール」にて行われた大阪府高等学校音楽会に出演させていただきました。
私たち三国ブラスはまたもやトップバッター。今回は「ミュージカル『レ・ミゼラブル』より」を演奏いたしました。
この曲は、ミュージカルや映画で世界中で親しまれている「レ・ミゼラブル」という作品を題材にしたものです。人の声で歌って表現されているものを、どのようにして楽器で表現するか。これは私たちにとって少し難しい課題でした。
そこで(全員ではありませんが)パート毎に映画のレ・ミゼラブルの映画鑑賞会を行って作品の理解を深めたり...
三国ブラスにご指導をしてくださっている外部講師の先生方のお力もお借りし...
ほんの少しずつ、進んだり、進まなかったりを繰り返して課題に向き合っていました。
本番は、素晴らしいホールのおかげもあり、自分たちの目指す音楽に近い演奏ができました。多くの方々の支えもあって、夢のようなひとときを過ごすことができました。
秋は他の行事で忙しい中、この曲に割ける時間は限られていました。
それでも自分たちで何かできることはないか考え、工夫して練習する。ひとりひとりが曲に真剣に向き合い、音楽を楽しむ方法を追求する。
そう、これが三国ブラスです。
私は、誰か(指導者など)に言われることにひたすら従うばかりでは音楽を楽しめないと考えます。
音程(音の高さ)を合わせる。音を鳴らすタイミングを合わせる。音色を揃える。もちろんこれらも音楽を演奏する上では大切なことです。
ですが、もっと大切なことを忘れてはいけません。
「この曲はどのような人物がどのような状況で歌っているんだろう?」
「どうしてこの箇所はこんな強弱記号が書かれているんだろう?」
「どうやって吹けばこの感情を伝えられるだろう?」
こういうことを考えながら演奏する。これが三国ブラスの音楽です。
(コンクールなどの大会に勝つことはもちろん良いことですが、)コンクールに勝つための音楽であれば他の学校の吹奏楽部でもできます。でも、私たちは、私たちだからこそできる音楽の形を大事にしながら、部員全員が音楽を楽しみ、聴いてくださっている方にも音楽の楽しさをお届けできるような部活を目指して、日々努力を積み重ねています。
また、吹奏楽部以外にも本校には素敵な音楽系部活があります。楽譜作りから自分たちで行うといった全国的に珍しいクラシックギター部や、部員のほとんどが初心者から初めてめきめきと成長する弦楽合奏団。形は違えど音楽を楽しめる場所であるのは間違いありません。
音楽を愛す方、愛してみたいと思った方はぜひ、三国丘高校吹奏楽部にお立ち寄りください。
ここから先は、私の独断で書いてしまいますが、もし、このブログを読んで、吹奏楽部や弦楽合奏団、クラシックギター部の活動が見てみたいと思った中学生がいたら、三国丘高校に連絡してください。日程を調整して、来てもらえるようにします。歓迎してくれると思います。