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三国丘でしか味わえないホンモノ! 京大見学会という最高の贅沢

 我々教員の習性と言うのでしょう...目の輝きが一番正直だと思っています。金曜日の2年生は、最高に素敵な、目の輝きを見せてくれました。担任をはじめ、この日引率してくれた先生方は、口を揃えて「やって良かったですね...」と興奮気味でした。

 京大見学会の企画が私の耳に届いたのは、今年度に入ってからでした。企業でも行政でも、事業計画というのは前年度中に決まっているものです。学校も同じです。普通、年度途中で新たな企画を思いついたときには、「来年度に向けて検討しましょう」というのが妥当な判断です。

 学年主任から、学年の生徒全員を京都大学に連れて行きたいんです...という話をきいた時、思わずこう言いました。「高い志を持たせるため」という趣旨には大賛成だし、科目選択の時期を考えたら、「8月までに実施したい」という気持ちもわかる...でも、そんなこと本当に可能なの?と...。

 そこからが怒涛の日々でした。教頭先生や理科の先生が窓口になってくれ、まずは、卒業生で京都大学の副学長をつとめておられる河野先生に相談しました。河野先生は、本校の学校運営協議会委員も引き受けてくださっています。我々がお願いしたのは、卒業生の教授や学生による講話と少人数で実施するキャンパスツアーです。320人が入る部屋をおさえてもらい、講話をしてくれる方を探し、キャンパスツアーに協力してくれる学生を50人以上そろえる...相談と言えば穏やかに聞こえますが、こんなことをお願いするのは、明らかに常識を逸脱しています。お願いした私が言うのですから間違いありません。

 我々教員としては、卒業生のみなさんの、母校を愛する気持ちに甘えてしまったというのが正直なところですが、見る見るうちに希望が叶っていきました。そして迎えた8月21日(金)。集合場所である大きな教室に、2年生が続々と集まり始めました。

 なんと、本校29回卒業で京都大学副学長の河野先生の進行で展開するという、この上ない贅沢。講話をしてくださったのは、河野先生のほか、徳地先生(フィールド研/34回卒業)、田部先生(iCeMS/58回卒業)、中山さん(宇治地区事務部/59回卒業)、山中さん(情報学研究科/73回卒業)、西村さん(法学部/75回卒業)の併せて6名。それぞれに、高校時代の想い出やご自身の進路選択についてのお考えを交えながら、興味深いお話を聴かせてくださいました。メモをとりながら聴き入っている生徒、時折頷きながら楽しそうにしている生徒...みんながそれぞれに満足した表情で講話の時間が終わりました。

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 続いては、キャンパスツアー。京都大学と言えばアメリカンフットボール部を思い浮かべる方も多いかと思いますが、河野先生は長年、部長をつとめておられるご縁で同部の部員さんたちにご協力をいただくことになりました。4年生で幹部をつとめる卒業生、宮出さんのご尽力で40名を超える部員の協力を得、本校卒業生13名にも参加してもらって、キャンパスツアーが始まりました。1班7人程度のグループに分かれて学内を案内してもらいます。単なる観光案内ではありません。少人数で長い時間一緒に過ごさせていただく効果は、思っている以上に大きなものです。大学の授業のことや受験勉強のこと、研究の面白さや大変さ、卒業後のことなど、歩きながら食べながら(昼食は大教室で、準備したお弁当を一緒に食べてもらいました)の話は尽きません。これも、まさにホンモノに出逢うということにほかなりません。憧れがロールモデルになれば、人生を左右する大きな意味を持つ一日になります。

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 午後からは、希望者対象の理学部見学です。田部先生のお世話になり、研究施設を案内していただきました。ノーベル化学賞を受賞された 北川 進 先生も研究しておられるiCeMSという施設を見学させてもらったり、億を超える高価な顕微鏡で原子を見せてもらったり、4℃に保たれた実験室に入らせてもらったり...理系の進路を考えている生徒にとっては、夢のような時間が過ぎていきました。解散後、何人かの生徒に声を掛けましたが、一様に興奮した様子で、京大に行きたいなぁ...と話していました。

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 私は、みんなが京大を受験してほしいとは思いません。ただ、最高の環境で、自分が突き詰めたい研究をすることの幸せを実感してほしいのです。それは即ち生き方の問題だと思います。研究者になることだけがすべてだとは言いませんが、自分が、本気でやりたいと思ったことを、一生をかけてやり抜く生き方に魅力を感じてもらえたら、この企画は大成功だし、ご協力くださった多くの先生方にも喜んでいただけると思っています。我々教員は、三国丘高校を愛する多くの卒業生のみなさんが全力を挙げて大成功に導いてくださったことに誇りを感じています。心から、感謝申しあげます。ありがとうございました!

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