始業式*式辞〈抜粋〉 (* 4月8日実施)

開かれた心と開かれたことばを

 

今春卒業した、多くの44期生の諸君もまた、それぞれの希望を実現するとともに、人にひとりの生徒が、現役で、希望の国公立大学入試を突破するなど、特に進学において顕著な成果を残してくれました。皆さんも、先輩が達成したすばらしい成果を引き継ぎ、さらに伸ばしてください。

 

私は、文系・理系バランスのとれた基礎的知識の上に、科学分野と国際理解分野における専門的知識と応用力、そして、コミュニケーション能力とプレゼンテーション能力を習得した千里高校生は、卒業後のそれぞれの進路において、すぐれた研究や活動を進めてくれると確信しています。

 

年生の皆さん、具体の進路決定のときが近づいてきました。今は、不安と期待が半分半分というところではないでしょうか?経済面の心配もあるかもしれません。そのような皆さんに、アドバイスしたいことは、先生方によく相談してください、ということです。本校の先生方は、知識と経験の宝庫です。本校において、先生方から学ぶ場所は、授業だけではありません。できるだけさまざまな機会をとらえ、先生方に相談してください。

 

年生の皆さん、本校を支える学年となりました。本校における学習と部活動や行事など自主活動の質を高めるよう努めてください。そのため次の姿勢を大切にしてください。ひとつには、型にはまったものの考え方や、迷信や偏見をもたないということです。自分がいちばんと思うことや、独りよがりもマイナスです。ぜひ他人と積極的に交わり、その交流からいろいろなことを学ぼうとする姿勢を持ってください。言い換えると、「開かれた心」「開かれたことば」を持ちなさい、ということです。

 

次に、特に1・2年生の皆さんに対し、伝えたいことがあります。それは、今後さらに、学習成績を伸ばし続けてほしいということです。1・2年生の皆さんは、絶対に予習・復習をおろそかにせず、わからないところがあれば、ぜひ積極的に先生方に教えてもらい、苦手な教科や、わかりにくい分野や項目を残さないようにしてください。

 

最後に、皆さんがこれからも引き続き、同窓生が誇りに思え、多くの人たちから憧れられる千里高校を創造するよう努め、この1年を、前年度よりさらに充実させてくれることを期待しています。