2018年4月アーカイブ

授業見学10

「春日遅々」と呼ばれる季節の陽光が窓から射し込みます。4月26日(木)3年生の選択政治経済の授業を見学しました。アメリカやフランス、ドイツなどの政治機構が解説されていました。アメリカでは州によって法律が異なっていることや、選挙制度も日本とは違い、今回のトランプ大統領のように総得票数が対立候補より劣っていても勝利することなどが、うまく説明されていました。最後にアジアのリーダー6人の名前を答えようとい...

授業見学9

4月25日(水)の1年生の現代文を見学しました。田中真知さんの「ありのままの世界は見えない」という教材です。人は見ようとするもの、見たいものしか見えないと、よく言われますが、その背景には固有の文化が存在するという趣旨の評論。評論文は具体的な部分(例など)と抽象が組み合わさってできているなど、今後の読解にとても役立つ授業でした。例は作者の言いたいことをわかりやすく示したもの。近くに抽象的な文章で例を...

授業見学8

4月23日(月)2限世界史、3限地理の授業を見学しました。どちらも3年生です。世界史では「古代オリエント世界」をテーマに授業が展開されていました。あの有名なハンムラビ法典も説明されていました。「目には目を、歯には歯を」という復讐法であることは知っていましたが、身分によって刑罰が違う身分法であることは知りませんでした。3限の地理は受験を意識し、かつ興味を持続できるようにペアでも話し合わせるなど随所に...

SSH夏季アントレプレナーシップ研修説明会

本日、4月21日(土)SSH夏季アントレプレナーシップ研修説明会を開催しました。1,2年生の生徒、保護者で200名を超え、急遽、視聴覚室に椅子を運び入れての開催となりました。今年度はSSHの研修という位置づけです。7月末に10日間、ボストンに行き、ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学等で講義やワークショップを通じて、問題解決能力を育成します。世界の頭脳と技術イノベーションが集結する地で「なりた...

授業見学7

4月19日(金)7限に2年生の古典の授業を見学しました。授業の冒頭でみんなが声を合わせて大きな声で音読していました。7時間目なのに、いい調子。十訓抄の「博雅の三位と鬼の笛」という教材でした。鬼の笛の素晴らしさとそれを吹きこなす博雅の卓越したテクニック。名笛には名手が必要であることがわかる話です。助動詞の女王様などと呼ぶ人もいる「む」の意味が丁寧に解説されていました。「スイカカエテ」(推量・意志・勧...

授業見学6

4月19日(木)6限、2年生の「国際理解」の授業を見学しました。世界が40人の村だったらというテーマで授業が行われていました。あの有名な世界をひとつの村にたとえ、人種、経済状態、政治体制、宗教などの差異に関する比率はそのままに、人口だけを1,00人に縮小して説明した「世界がもし100人の村だったら」の40人バージョンです。フルーツバスケットのように輪になって椅子に座り、教員の軽妙な語りのもとに授業...

授業見学5

4月19日(木)3限、昨日に引き続いて1年生の古典の授業を見学しました。同じく教材は「児のそら寝」です。助動詞「けり」についての説明がありました。「けり」の意味は過去を表し、連用形接続の助動詞です。その昔、生徒に連用形接続の助動詞は7つある。「つねったり、けったりはきけん」という表現をもじって、「つ」「ぬ」「たり」「けり」「たし」は「き」「けむ」と覚えるんだよと言っていたのを、懐かしく思い出しまし...

授業見学4

4月18日(水)4限の1年生国語総合(古典編)の授業を見学しました。ピカピカの1年生が定番教材「児のそら寝」を学習していました。ぼた餅を食べたい児が、最初の誘いの時は返事をせず、寝たふりをしていたのに、後になって我慢しきれず「はい」と返事をする笑い話です。生徒は電子辞書を引きながら動詞の確認をしていました。古典の小話がもつ楽しい世界をぜひとも、実感してほしいものです。

授業見学3

3年生の古典演習の授業を見学しました。プリントを使った演習形式。教材は中世継子いじめの代表作である「住吉物語」でした。落窪物語と同系ですね。古典の代表作はおおよそのあらすじを知っておけば、入試の時にも有利かな。古典文法の最難所である「に」の識別などが丁寧に解説されていました。「現時点では文法も内容理解も根拠をもって解答することが大切」との先生のお話。なるほど。それにしても古典文法は厄介ですね。

授業見学2

4月17日(火)2年生の現代文の授業を見学しました。「情報の彫刻」という教材の導入の授業でした。「学校で使用する書籍をすべて電子書籍とする」というテーマに対して、すべての生徒が生徒・先生・本屋・作家のそれぞれの立場に立って肯定・否定の意見を理由とともに考えていき、それをグループに分かれて話し合っていました。様々な立場に立つと、ものの見方が違うということがよくわかり、導入には最適の楽しい雰囲気でした...

授業見学スタート

昨日(4月16日)より授業見学を始めました。最初は3年生の古典の授業です。「源氏物語」の第5帖「若紫」の章段でした。光源氏が生涯最愛の女性である紫の上と出会う場面です。出会いといっても紫の上はまだ幼い少女ですが。先生からは丁寧な敬語の説明があり、誰から誰への敬意なのかが詳細にわたって説明されていました。敬語は読解の手助けです。敬語によって動作の主体と客体が判別できます。現代へ脈々とつながっている古...

新入生歓迎会(4月9日)

本日の午後、体育館で生徒会が主催する新入生歓迎会が開かれました。配付された冊子は、イラスト入りで千里高校で過ごすノウハウが満載。食堂の人気メニューまで紹介されていました。ちなみに人気メニューはチキンカツです。一度、ご賞味あれ。また自由服などになったいきさつも紹介されており、随所に押しつけではない千里高校の伝統とそれを守る気概を感じました。各クラブの紹介は2年生が中心で、趣向を凝らしたものでした。最...

始業式(4月9日)

たった今、始業式を終えました。新学期の浮わついた雰囲気かなと思いきや、8時30分からの式では話し声は一切なく、厳粛な雰囲気でした。さすがは千里高校生。今後の躍進が一層、期待できるものでした。私からは「意識することの重要性」という観点からの話をしました。大学がゴールではありません。その先の人生をいかに生きるかを意識して、この3年間を過ごしてほしい。この3年間がみんなの人生の進路を大きく左右する。そし...

ようこそ千里高校へ

山笑い、満開の桜で空も霞む中、52期生の入学式を4月3日(火)に行いました。笑顔の中にも緊張感が漂う新入生。そのあどけない姿はまだ中学生の名残りがあります。それに比すと、校歌を歌ってくれた上級生はやはり堂々としています。私からは知性を磨き、世界をリードする人材へと羽ばたいてほしいとの式辞を述べました。この自由な雰囲気の千里の中で、すくすくと成長し、人を思いやれる人格を備えた真のリーダーに育ってくだ...