新年のご挨拶 「千里から世界へ 未来への航海」 

 明けましておめでとうございます。本年もどうぞ、よろしくお願いいたします。さて平成最後の31年、そして新しい元号のもとでの2019年はいったい、どのような年になるのでしょうか。昨日、メキシコから帰ってまいりました。難民やアメリカが国境に壁を作るなどとの報道があり、国際的にはとても喧しい国ですが、年末から年始にかけては穏やかであり、とても陽気な人々と交じり会うことができました。また当地での多くの日本人の活躍も目の当たりにしました。海外に行くとその地で働く日本人の姿にとても感銘を受けます。

 リベラルアーツ。日本では「教養教育」と約されることが多い言葉です。しかし、ギリシア・ローマ時代に起源を発するこの語は、本来「人間を自由にする技」という意味です。個人が一つの正解を求めてすむ時代は終わりました。多様な人々との交流により、多様性を理解し、みんなで新しい価値を創造していく時代です。千里の生徒には常識にとらわれず、正解を疑い、疑問から課題を見つけ、みんなで解決を図る力を身に付けてほしいと願っています。自分を多様な世界へと解き放ち、より良い自分、より良い世界の構築に向けて航海していってほしい。それが校長としての私の願いです。本校で真のリベラルアーツの扉をたたき、大学そして国際社会へと羽ばたいていってください。リベラルアーツを身に付け、海外で活躍する千里生。それが今年の私の初夢です。