カミオカンデ研修(7月25日~26日)

7月25日から1泊2日で、岐阜県飛騨市にあるスーパーカミオカンデと、名古屋市科学館に行ってきました。
スーパーカミオカンデは東京大学の研究施設で、素粒子の一つであるニュートリノの観測を行っています。この観測データをもとに、小柴昌俊先生と梶田隆章先生がそれぞれノーベル物理学賞を受賞しており、世界でも有数の研究施設です。
ニュートリノは宇宙から地球に常に降り注いでいますが、ほとんどのニュートリノは物質をすり抜けてしまいます。そこで、神岡鉱山跡の地下約1,000mに巨大な穴を掘り、超純水をたっぷりためることで、水分子に当たったわずかなニュートリノを観測しています。この観測の精度の高さと、見えないものを捉える工夫に、世界中の研究者が協力して取り組んでいます。
研修に参加した生徒からは、次のような感想がありました。
「最先端の研究が日本で行われていることや、長年にわたる地道な観測の大切さ、そして『見えないものをどう観測するか』という課題を、世界中の人々が協力して方法を考え出していくところに科学の面白さを感じた。」
翌日には名古屋市科学館を訪れ、プラネタリウムや展示を通じて物理・化学・天文学など幅広い分野の科学に触れました。特にプラネタリウムでは、宇宙の広がりや星の動きを立体的に体験し、目に見えない現象について考える手がかりを得ることができました。


今回の研修を通じて、生徒たちは理論だけでなく、実際の研究現場での挑戦や工夫、そして科学の楽しさを肌で感じる貴重な機会となりました。

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