1月17日(金)

<あれから25年>

1995年1月17日朝5:46に発生した大地震。毎年この日になると報道されます。高校生の皆さんは、経験すらない世代になります。6434名の尊い命が失われてから25年、四半世紀が過ぎます。当日、私は北海道でこの報道を聴きました。時間とともに増える犠牲者、燃え上がる神戸の街、倒れた高速道路・・・この地震をきっかけに建築基準が変わりました。

しかし、今どうでしょう。記憶は受け継がれ、私たちは意識して生きているでしょうか。皆さんは、地震の怖さを聴いているでしょうか。記憶は薄れますが、絶対に失ってはいけない記憶があります。事実を受け継ぎ、反省を活かして同じ過ちを繰り返さないようにする必要があります。それは、戦争の記憶と、災害の記憶です。

毎年、あらゆる場所で避難訓練が行われています。本校でも昨年11月に実施しました。さて、あの訓練で本当に命を救えるでしょうか。教訓は活かし、今生かされていることに感謝し生活することが、犠牲になった人たちに報いる生き方ではないでしょうか。現実は・・・高校生活を自ら楽しくなるようにしていますか。明日の希望を見据えて苦しいことに耐えて、生き抜いていますか。私たち働くものは、働けることに感謝しているだろうか。常に考えます。

嫌なことや辛いことを自分中心に考えて、例えば働くことに対して「あの仕事はしんどいからやらない」「人間関係が上手にいかないからやる気がないので仕事はしない」「やっていることに意味を感じないから、言われたことはするけど、それ以外はしない」そんなふうになっていないだろうか。皆さんもいずれは働くことになりますが、誰かが何かの仕事をすることで、喜んでくれる人が必ずいます。その姿を想像して欲しいのです。自分の仕事だけしか見つめなければ、自分中心に「やりたい」「やりたくない」という選択肢になります。でも、見えない誰かが・・・そんな発想を浮かべながら働くと、見えない誰かのために「もっとよくなるようにしないとダメだ」と思えないでしょうか。それが、働く価値のような気がします。

いつもいうことですが、働くことは自分のためだけではなく、見えない誰かを助けるためのもので、その代価として給与があるはずです。例えば建設業の人は、「家が欲しい」という人にとっては、「その人を笑顔」にできます。服飾系の人は、自分の選んであげた服やデザインした服で「笑顔で街を歩いてもらえる」。そう思えないでしょうか。今学んでいる人は、学びを提供してくれる人が「喜んで生き方を支援してくれる」。そう思えないでしょうか。見方を変えると、思いは大きく変わります。

阪神淡路大震災から四半世紀を経て、災害のない世の中を祈った人たち、災害の中で最愛の人を抱きしめられなかった人たち、そんな思いを抱きながら、この1月17日という日を振り返ってください。間違いなく「私たちは、生きる中でなすべき使命を与えられていて、そのために生かされている」はずです。長くなりましたが、今日この日に皆さんに伝えたいことでした。

来週の予定

18日(土)・19日(日) センター試験

今年いろいろと話題になりました。今週末は国公立大学はもちろん、多くの私立大学も大学受験の一つの選択肢と設けている受験です。この試験を経て国公立大学では二次試験へ、私立大学はセンター試験利用受験へとつながっていきます。

18日(土) 第5回オープンスクール

全6回実施しているうちの5回目です。高校受験も特別選抜が約1か月に迫っています。時が経つのは本当に早いものです。中学3年生には適切な進路選択をして欲しいです。

20日(月)~24日(金) 公開授業週間

今年2回目の公開授業週間です。中学校にも案内を配付しています。いろいろな先生が授業を見る機会ですもあります。また、皆さんにとっては学年末考査に向けて、真剣に取組んでいる姿を見てもらう貴重な機会になります。

23日(木)~29日(水) 3年生指名補習

3年生は23日(木)で学年末考査1週間前になります。本当に早いですね。高校生活の中で実施される定期考査も、これが最後です。集大成と思って準備をしっかりとして挑んでください。

3年生はいよいよ・・・という時期を迎えています。悔いのないようにしてください。