6/17(水)44期生入学式を実施

式辞

今日ここに、令和2年度の入学式を迎えられたことは、本校教職員にとって、この上ない喜びです。

360名の新入生の皆さん、改めて、ご入学おめでとうございます。

 本校は昭和52年に開校し、「知・徳・体」のバランスの取れた人材、将来において社会で自立できる人材、社会に貢献できる人材を育成することを目標に、歴史を積み重ねてきました。第44期生となる皆さんには、この素晴らしい本校の歴史と伝統を継承し、存分に力を発揮して高校生活を送っていただくことを期待します。 

 6月1日、3か月間に及ぶ臨時休校を経てようやく学校が再開しました。不安やストレスで大変な思いをされたてきたと思います。教職員一丸となり、安全で安心な学びの場の提供に工夫と努力をしていきますが、生徒の皆さんや保護者の方々のご協力が欠かせません。どうかよろしくお願いします。

 さて、3月末、国内外の感染者増加により、東京オリンピックの延期が決定され、プロスポーツをはじめ多くのイベントが中止・延期されてきました。緊急事態宣言が出され、ゴールデンウイーク中を含めた外出の自粛など、当たり前に感じていた日常が失われてきました。昨日、今日、明日と当たり前に続く日常がどれほど素晴らしいことかを痛感しました。一日一日を大切にし、感謝の気持ちをもち、毎日を過ごしてほしいと思います。

 緊急事態宣言は解除されましたが、このウイルスの感染は終息したわけではありません。感染拡大の第2波はあるものと想定し、それぞれが自分自身と周りの人を大切にする気持ちを持ち、感染防止のための努力を続けていく必要があります。現在のような非常時には、それぞれ個人が正しい判断に基づく理性的な行動をとり、集団の中ではお互いを尊重し協力することが求められます。正しい判断を行うためには、判断するための知識と経験が必要になります。今後、南海トラフ巨大地震の発生やスーパー台風の上陸も懸念されていますが、災害対応だけではなく、社会に出れば、答えのない課題を解決していかなければなりません。

 北高生には、人々の幸せや、豊かな社会の実現のために、自分の能力を高めると同時に、いろいろな人と協力して課題を解決していく力を身につけてほしいと思っています。そのためには、様々な物事や世の中の出来事に関心を持ち、「なぜなのか」「どうすれば良いのか」について、常に自分なりの考えを持つようにする事が大切です。本校では、各教科の授業、様々な行事、学校外で学びを通じて、皆さんに、自分の考えや意見を持つこと求めていきます。こうした本校の学びの中で、自分を見つめ、自分の隠れた才能や適性を発見することと同時に、自分の弱さも知ってほしいと思っています。自分の弱さを知ることで、人は優しくなれます。新しい仲間とともに、たくさんのことを学び、時には挫折やつまずきも経験しながら、たくましく成長していかれることを期待し、式辞といたします。

令和2年6月17日

大阪府立高槻北高等学校

 学校長 青竹 二郎

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