令和5年度3学期終業式 ~道の曲がり角~

 3月22日(金)、令和5年度3学期終業式を行いました。

 吹く風はまだ冷たいけれど、陽射しは春らしくなってきました。

  

 終業式では、校長からみなさんへお話しさせていただいた後、部活動の大会等で活躍した生徒の表彰、教頭先生、生徒指導部、そして生徒会執行部からのお話がありました。

 以下は、終業式でみなさんへお話ししたことの抜粋です。

~ この時期、冬の間、葉をすっかり落としていた木々をよく見ると、若葉となる芽や花のつぼみがほんの少し顔を出しているのに出会います。日々変化する気温やお天気に、もうそろそろかな、いや、まだかな、今芽を出せば葉を茂らせることができるだろうか、きれいな花を咲かせられるだろうか、木の芽やつぼみの、そんな声が聞こえてくるような気がします。その、期待と不安の入り混じったような様子は、ちょうど、新年度を前にして、次はどんなクラスだろう、気の合う仲間と一緒だろうか、などと思い描いているみなさんの姿と重なるように思い、大丈夫、大丈夫と励ましたくなります。

 そして、年度替わりの少し心が揺れるこの時期に、私はいつも、ルーシー・モード・モンゴメリの『赤毛のアン』の一節を思い出します。『赤毛のアン』のシリーズは、全部で10あり、私はすべて、村岡花子さんの訳で読みました。その場面は、そのシリーズの第1巻の最後の方に出てきます。『赤毛のアン』のファンの間では、よく引用する場面です。主人公のアン=シャーリーは、クイーン学院を大変優秀な成績で卒業し、奨学金を得て、そのまま大学へ進学することになっていました。けれど、それを断念し、プリンスエドワード島の小学校で教えることを選んだ、そのときの言葉です。その選択を道の曲がり角に例え、『曲がり角を曲がった先に何があるのかは、わからないの。でも、きっといちばんよいものにちがいないと思うの。』と晴れやかにいうのです。

 みなさんも、2年生へ、そして3年生へと続く目の前の道の曲がり角を、勇気をもって曲がってみてください。その先に何があるのかはわからないけれど、きっといちばんよいものが待っていると思います。そして、4月には、中学校から北高へ、勇気をもって道の曲がり角を、曲がってきた新入生を、温かく迎えてあげてください。

 では、4月8日の始業式の日に、それぞれ進級したみなさんと、北高生の仲間入りをしたばかりの1年生、3学年そろって、元気な顔を見せてください。~

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