平成31年度 第一学期始業式式辞

 おはようございます。はじめまして。松浦校長先生の後を引継ぎ、4月1日着任した校長の小嶋です。どうぞよろしくお願いします。

 改めまして新2年生、新3年生のみなさん、進級おめでとうございます。午後からの入学式で、新たに1年生として、皆さんの後輩となる57期生を迎えることとなります。学校パンフレットにもある通り、枚方高校では、「世界の出来事に興味を持ち、世界と日本との関わりを理解し、自分に何ができるかを考え、行動する力」を育ててきました。そして、皆さんは、確かな学力を備え、豊かな人間性を持ち、失敗を恐れずチャレンジする生徒へと、成長してくれていることと思います。とはいえ、新2年生は1年間、新3年生も2年間の高校生活が過ぎたばかりです。新学期を迎え、これまでの高校生活を振り返り、まだ足りないところ、これからさらに伸ばすべきところを、それぞれ伸ばしていってほしいと思います。

 さて、先日、初めて枚方高校に来たときのことです。この学校はどんな学校かな、どんな生徒たちがいるのかな、と思いながら体育館の前にいたとき、一人の生徒さんが素敵な笑顔で「おはようございます」と言ってくれました。その挨拶に迎えられて、先生はこの学校は、素晴らしい学校だと思いました。これからも、多くの方がこの学校を訪問してくださると思いますが、皆さんにお願いです。それぞれが、本校の代表になったつもりで、大きな声で、できれば素敵な笑顔で挨拶をしてほしいと思います。握手やお辞儀など、挨拶のしぐさは、もともとは敵意がないことを表し、無用な戦いを避けるしぐさであるという説があります。また、そのしぐさに、笑顔を加えることで、仲良くしたいことを表すことができます。さらに、言葉を加えることで、コミュニケーションをとることもできます。

 皆さんは「大好き」の反対はなんだと思いますか。「大好き」の反対は「大嫌い」ではなく、無視・無関心なんだそうです。「嫌い」だというのは、その人に対していやだなあと思うところがあるわけですが、それを伝えてあげることでコミュニケーションをとり、いやだなあと思うところがなくなれば、仲良くなる可能性もあります。伝える方法を間違えて、いじめのようになってしまうのはいけませんが、無視・無関心では、伝えることさえしませんので、仲良くなることはあり得ません。無視・無関心とならないため、皆さんに是非してほしいのは挨拶です。学校は皆さんが共に過ごし、共に成長する社会です。枚方高校を、素敵なあいさつであふれる学校にしましょう。

 最後に、皆さんの多くは、大学等への進学を考えているとお聞きしました。進学するために大切なことは、当然、しっかりと勉強することです。高校入学後、進学に向けての勉強を始める一番いい時期は、1年生の4月だそうです。予習・復習にしっかりと取り組み、各自が希望する進路を実現するためには、2年生は3時間、3年生は4時間の家庭学習が必要だとも言われています。1年生の4月から始めている人は、そのまま続けてくれればいいと思います。まだ十分に取り組めてない人がもしいたら、勉強を始める二番目にいい時期から始めてみてはどうでしょうか。勉強を始めるのに、二番目にいい時期、それは、"今"です。少しずつでも、三日坊主でも、まず始めることが大切です。皆さんそれぞれが、今年度を実りある年とすることを祈念しまして、一学期の始業式の式辞とします。 

                                                     平成三十一年四月八日

 校長 小嶋信男

カレンダー

2025年4月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

年別一覧