2012年1月11日アーカイブ

てのひらの小説 『浮遊』(中) 都

『浮遊』 (中 2/3)  都  ※ (上)からお読みください。 ※   私の家の周辺で一番大きい本屋の前で私は藤川さんを待った。藤川さんは二分遅れて謝りながらやってきた。今朝スーパーで会ったときと寸分変わらない姿で現れた藤川さんに、私はやっぱり違和感を感じる他なかった。「ファミレスでいいよね」  藤川さんは私を見ながら聞く。私は頷く。本屋から五分程歩いて着いたのは、私が予想し...