2012年1月12日アーカイブ

てのひらの小説 『浮遊』(下) 都

『浮遊』 (下 3/3)  都  ※ (上)(中)からお読みください。 ※  私の家の近くの河原に着いた途端藤川さんは石でできたタイルの上に仰向けに寝転がり、大きく息を吐く。私もあとに続いて藤川さんの横に寝転がり、空を見る。まだ昼過ぎで日が強く、まるでトイレの便座に座り、裸電球を眺めているみたいだと思った。ふと、予備校のことが頭によぎる。予備校に行かなくてはいけない。大学に合格して、私は一刻も早く...