てのひらの小説 『color』をお送りします。 僕と彼のちょっと風変わりな道中記です。 どうぞ。 「そうだ、知床行こう」古くからの親友がおもむろに言い放ったそれは、あまりにも唐突で。「・・・は?」たっぷり10秒はかけて、やっとのことでひねり出した言葉は、どうにも間の抜けたものだった。 『 color 』 旗本 1 「・・・いやいやいや、いきなりどうしたんだよ。知床って...
2024年5月
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