2013年10月11日アーカイブ

小説 『草原に佇む男と、小さな少女。』

夏のてのひら小説で書かれた作品を紹介します。 第1弾は、ペンネーム無しさんの掌編。味わい深い描写をお楽しみください。   『草原に佇む男と、小さな少女。』 地上から空まで遮るものなど一切なく、佇む男の少し乾燥した黒の瞳に映る月と星。月は落ちてくると錯覚するほど大きく、また、星は黒塗りの空に見渡す限り、煌々と浮かび上がっていた。口をぽかんと開けて空を見ている男の横には、星をその小さな掌で掴...