新教育課程の編成

新学習指導要領に基づく教育課程の編成を考えるにあたり、考えなければいけないことはどの学年でどの教科・科目を履修(選択)するのかということ、そして文系と理系を分ける時期です。現在は本校では文理分けは3年生からです。あるアンケート調査によると、普通科高校の9割近くに文理分けの制度がありました。そのうち8割近くが1年生のうちに文理の選択をしています。これは大学入試と無関係ではありません。早めに大学入試に必要な科目を集中的に学ぶことは理解できます。しかし生徒の可能性を狭めないのだろうかという不安はあります。早稲田大学の政治経済学部は来年度の入試から、数学が必須となります。以前から経済系の勉強には数学の素養が必要という議論はありました。今後、私立文系型に数学が必要となることが広まっていくかどうかはわかりませんが、大変興味深いと感じています。新学習指導要領でも文系理系の科目を幅広く学ぶことが言われています。本校でもその議論を更に深めていかなければいけません。