講師の土田修平先生(神戸大学大学院工学研究科特命助教)は現役のダンスパフォーマー。身長が高くすらっとした体型でいかにも動けそうなスタイルが印象的な先生でした。ご自身が大好きなダンスを研究テーマにして今日まで来たとおっしゃる先生の言葉は夢に溢れていました。
パフォーマーとシンクロして一緒に踊る小さな球体のロボットを開発し、実際にご自身がロボットと一緒に踊っている動画をみせていただきました。発光しながらフロアを動き回るボールのようなロボットがパフォーマーの動作に合わせて近づいたり遠ざかったり、或いは列を作ったり一斉に散らばったり・・・近未来の映像を見ているようでした。また、ダンスパフォーマンスに含まれる音楽やモーションはすべて信号波形として捉えることができるそうで、これらを情報処理すれば、動作がリズムに合っているかなどをスコアリングすることができるとのお話も伺いました。ブレイキン(ブレイクダンス)がパリオリンピックの新種目として登場するということが決まった今、もしかしたら土田先生の研究成果がブレイキンのジャッジをサポートするシステムとして実用化されるのではないかと、勝手にワクワクしています。
講演中の先生の表情や語り口から、自分の好きなことを研究するのは本当に楽しいんだろうなぁ...と心から思いました。三丘生も、勉強だけではなくいろんなことに興味を持って取り組んでほしいなと思いましたし、将来誰かの役に立つモノやコトを創る人というのは、きっとこういう人なんだろうなと感じました。土田先生、ありがとうございました。