みなさん「公共」という授業をご存じでしょうか?「公共」は今般の学習指導要領改訂により新設された科目です。全国の高校生が学びます。本校では、「公共」の授業(1年生)に大阪弁護士会の弁護士の皆さんをお招きして特別な授業を行っています。このブログでは、今日から始まったこの授業の様子をお伝えします。
最大の特徴は実際に弁護士の先生に来ていただいて各クラスで授業をしていただくということです。説明を受けた後、刑事事件の事例をもとに、8グループに分かれ、生徒たちが証拠をどのように評価するかなどを議論します。具体的には、万引き事件について描かれた動画を視聴し、そこから得られる証拠や証言などをもとに議論を進め、各班で有罪か無罪かを発表するという展開です。授業の最後には、担当いただいた弁護士さんからコメントをいただきます。
この取組のねらいは二つあります。一つは、生徒が将来裁判員に選ばれた際にどのようにすればよいかを学ぶことです。そして、もう一つは、生徒が一つの事象を多面的・多角的に分析し、自分なりの考えを表現する能力を養うことです。このような能力は、自ら情報を収集し分析していく探究学習にとって極めて重要です。探究活動に力を入れる本校生としては特に有意義な学習だと考えます。