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支援教育の現場を肌で感じた貴重な時間 CSⅡ(探究)SGH班が堺支援学校で学ぶ

6月6日(火)、CSⅡ(探究)SGH班の2年生4人が府立堺支援学校を訪問させていただきました。目的は4人が考えている探究課題を解決するためのヒントを得たいということでした。この班のテーマは、身体に何らかの障がいがあり特定の動作をするために補助具が必要な方々に使っていただけるようなツールの開発です。

 先週末に、堺支援学校を訪問して先生方から直接ご助言をいただける機会がほしいとの話が私のところに来ましたので、早速堺支援学校の校長先生にお願いをしました。お忙しい中快くお引き受けいただき、6日に生徒4名と担当教員1名で訪問させていただいたという経緯です。

 翌7日の昼休みに、この4人の生徒と担当の先生が校長室に来て当日の様子などを報告してくれました。まず口を揃えて言ったのが、校内のいろんなところを見せていただき非常に丁寧にわかりやすく説明していただいたということです。貴重なお時間を割いていただきご対応くださった先生方に心から感謝申しあげます。准校長先生や教頭先生にも大変お世話になったときいています。

 この班は探究活動を通じて具体的な提案を社会に発信し、それをビジネスプランに纏めることを最終的な目標にしています。堺支援学校に行かせていただくまでは障がいのある方々が共通で使えるようなツール(グッズ)の開発を念頭に置いていたようですが、今回の訪問を経てその認識はガラっと変わったようです。例えば、車椅子と言えは1つのイメージしかもっていなかったけれども、それを使う児童生徒のみなさんに合わせてそれぞれ全く違っていたことは4人にとって大きな発見だったそうです。それ以外にもいろんなグッズが障がいの種類や程度に応じて細かくカスタマイズされている様子をつぶさに見せていただき、自分たちの考えていたプランと実際のニーズとのギャップを感じたようです。

 三国丘高校の探究学習はテーマを決めるところから完全に生徒主導で行われます。だからこそ壁にぶつかることも往々にしてありますが、そんな時に今回のようなご協力を得ることができれば、生徒にとって大きな成長のきっかけになります。今回の訪問は、探究活動に行き詰った時に関係する現場に飛び込むことの大切さを証明し、かつ、他の班の背中を押す実践になったのではないかと感じています。文化祭前の2年生は他の時期にも増して超多忙だと思いますが、焦らずにいきましょう。今回のような希望があれば担当の先生に相談してみてください。