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【三丘セミナー】今日は2講座!中国の思想の話と人工衛星の話 講義終了後に質問の列

 ホンモノに出逢うことができる三丘セミナー。今日は理系と文系それぞれの講師をお招きしました。

 文系は、大阪公立大学国際教育機関機構現代システム科学研究科教授 池平 紀子 先生の「中国の思想と文化」です。中国に根付いた三種の思想、即ち"儒教・仏教・道教"のことを三教と言うそうで、それが中国や日本、東南アジア地域の文化に与えた影響についてのお話でした。写真をたくさん使ったスライドとわかりやすい解説で、あっという間に時間が過ぎていきました。今日の話に触発されたのでしょうか、講義が終わった後は先生の前に質問する生徒の列ができていました。

 理系は、大阪大学大学院工学研究科教授 佐藤 訓志 先生の講義です。演題は「力学と制御工学から理解する人工衛星の軌道・姿勢運動と制御技術入門」です。お話を聴きに行きましたが無知な私には意味不明でした。講義終了後、この講座を担当していた本校の物理の先生に内容の難しさを訊いてみたところ、完全に大学レベルなので生徒が十分理解するのは困難だろうとのことでした。しかし、受講した生徒たちは先生の話に集中している様子で、スライドに視線が突き刺さるような感覚さえ覚えました。講義後質問に来た生徒に私から「凄いなぁ、あんな難しい話ちゃんとわかったんや!」と言葉をかけたら「難しかったけどちょっとでも理解して帰らないと悔しいから」という返事が返ってきました。

 三丘セミナーは時に非常に専門的なことを扱います。まさに今日の2つの講座がそうで、高校生からしてみれば、文系は特定の分野を深く深く掘り下げたような内容、理系は極めて高度で専門的なお話だったと思います。それでも理解しようと食らいつく三丘生の意欲は見上げたものだと思いましたし、生徒たちが今日感じた"学問の匂い"とでもいうものが将来に影響する可能性は少なくないと思いました。これがまさに"ホンモノに出逢う"ということなのでしょう。お二人の先生方、お忙しいところお時間を割いていただき、本当にありがとうございました。