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【三丘セミナー】講師は大先輩!学問の楽しさを知る90分間

 本日の三丘セミナーは「化学は何を考えているのか」の 安田 誠 教授(大阪大学大学院工学研究科)と「古典籍から知る過去の気候変化」の 青野靖之 准教授(大阪公立大学大学院農学研究科)でした。なんと!お二人とも本校の卒業生です。あらためて思いました。三国丘高校は卒業生の皆様に支えられています。母校愛と言うひと言で表現してしまうのは申し訳ない限りですが、両先生からも母校への熱い思いを感じました。

 安田先生の話しぶりは、化学のことなど何もわかっていない私さえ引き込まれるような軽快なテンポで、難しいことをわかりやすく教えてくださいました。生徒が前のめりになっていくのが見えるような講義でした。大阪大学は多くの三丘生が目標とするところですので、安田先生が大学1回生に行った講義のお話は、三丘生にとって大学の学びを垣間見るようなエピソードだったと思います。世界を元素の視点から眺めるという不思議な世界にどっぷりと浸かった90分間でした。化学者が何を考えているのか?何となくわかったような気がしている生徒が多いんじゃないかなと思っています。ありがとうございました。

 青野先生の研究は非常に珍しいらしく、テレビにも出演されたことがあると伺いました。ボ~っとしてたら5歳児に叱られるNHKの例のクイズ番組にも出演されたらしく、いつか再放送されるのを楽しみにしています。古典籍に記されている初雪などの気象現象や植物の開花の話を丁寧に拾い集めて昔の気候や環境を検証したら、気候変動論に大きなインパクトを与えるような大発見になったというお話は驚きでした。世界中で異常気象が観測されていますので、先生の研究はますます注目を集めるのではないかと思います。興味深いお話をありがとうございました。

 三丘セミナーがある度に一番後ろの席で聴かせていただいているのですが、いつも何人かの教員も一緒です。三丘セミナーはとても専門的で興味深いお話ばかりなので、先生方も楽しみにしているんです。時には文系科目の先生が理系の講義を聴いていたり、その逆もあります。三丘セミナーは知的好奇心を活性化させる楽しい時間でもあるようです。