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コスモスが咲いたらまた呼んでね!耳原総合病院の子どもたちと遊んできました!

 耳原総合病院小児科の佐藤先生には、春の三丘セミナーでお世話になったのを契機に、本校のことを気に掛けてくださっていました。そんな佐藤先生からご紹介をいただき、昨日参加してきたのが、子どもたちと楽しみながらアートするイベントです。

 まずは、長机と椅子がある部屋で子どもたちの夏休みの宿題のお手伝いです。参加してくれた子どもたちは小学校低学年から中学1年生までの7人。びっくりしたんですが、ほとんどのお子さんはこの日時点で夏休みの宿題を終わらせてしまったたとのことでした。自分の小学生時代は、8月末まで遊び惚けて気がつけば日記帳がまっ白だった記憶しかないので、みなさん超優秀だなと感心しました。

 佐藤先生が用意してくださった計算ドリルや大きな地図帳を使って子どもたちとコミュニケーションを図りながら過ごす時間が2時間。これはどうなることかと思いましたが、終わってみればあっという間で、みんな楽しそうでした。この日、このイベントに参加したのは三丘生4人の他に他高生1人と大学生2人、それに加えて研修医の先生も来てくださいました。みなさん想像してみてください。初対面の子どもと2時間、机を挟んで楽しく過ごすって簡単なことではないですよ。子どもたちはどう感じてくれたかわかりませんが、後半にもなると笑い声が大きくなり楽しいオーラが見えるようになってきました。

 本校からの参加者は3年生1人、2年生2人、1年生1人でしたが、3年生は医学部医学科を志望している生徒です。医学部体験は他の機会にもできますが、病院が治療とは別に取り組んでいることに触れる機会は皆無と言っても良いでしょう。今回はそんな意味でも価値ある時間になったと思っています。

 お勉強会が終わると、この日のメインイベントであるアートの時間です。耳原総合病院には3階のリハビリ訓練室の外のベランダのようなスペースに野外で歩行訓練等をする施設があります。半円形に背の低いコンクリート壁があり、ステップの低い階段や短いスロープが備え付けられています。このスペースを華やかにしようというのが目的です。子どもたちが植木鉢に絵を描いてコスモスを植えるのと、コンクリート塀に楽しい壁画を描くという二段構えの作戦でしたが、生憎雨がポツポツと降ってきて壁画制作は諦めざるを得ませんでした。

 場所を室内の移して植木鉢ペイントの始まりです。子どもたちはお姉さんお兄さん方にサポートしてもらいながら筆を走らせます。下描き無しでダイナミックに描いていく子もいれば、色調を微妙に調整しながらパステルカラーの可愛らしい植木鉢に仕上げていく子もいました。三丘生の二人は余っていた植木鉢を1つずつもらったので子どもたちと一緒にペインティングです。お姉さんと並んで描くのがちょっと嬉しいのか、おしゃべりしながら楽しそうな子もいました。出来上がった作品はコスモスの種を植えて、病院の玄関ホールの窓際に置いています。写真をご覧ください。このブログを読んでいただいている方の中で、もし、耳原総合病院に行く機会があるという人がいたら、是非じっくり見てみてください。下の写真は、笑顔の三丘生2人とその作品です。

 イベントが終わって、病院スタッフのみなさんと一緒に後片付けをしていたら、件の野外スペースに、コンクリート製のU字溝を発見しました。すると、誰からともなく余ったペンキで花の絵を描きだし、いつの間にか大人のお絵描き大会が始まっていました。失礼な言い方になってしまっていたらごめんなさい。耳原総合病院のみなさんはお仕事を楽しんでおられるというか、子どもの心を持っておられるというか...みなさん仲良く嬉々として描いておられたので、思わず1枚撮りました。辛いリハビリを日々頑張っておられる方々の思いを感じ取っておられるからなのでしょう、みなさんの姿に心が温かくなりました。

 秋になって鉢植えのコスモスが咲いたら、今回雨で断念した野外スペースの壁画をするそうです。その時はまた声を掛けると言ってもらいましたので、今回の参加者は勿論、興味のある人は考えておいてください。