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これこそ「ホンモノ」体験です。高校生が学会でポスター発表! 理化部の頑張りに拍手をください!

 この話を聞いたときには本当にびっくりしました。大学の研究者や大学院生が集う学会に高校生が参加するなんて聞いたことも見たこともありません。けど、そんなことが本当に起こったんです。学会名は分子科学会。理化部がポスター発表で参加させていただいたのは、大阪大学で行われた第17回分子科学討論会です。私も大阪大学豊中キャンパスに駆けつけました。

 会場は、大阪大学の歴史と伝統を纏った大阪大学会館。外は9月とは思えない炎暑でしたが、会館内はどっしりと重厚な構造で石造りの階段から冷気が伝わってくるような独特の空間でした。理化部の生徒たちもさぞや緊張していることだろうと覗いてみると、予想は完全に覆されました。会場内には全国から大学教授など研究者がたくさんおられ、三国丘高校理化部のポスターにも関心を示してくださいました。相当長い時間をかけて質問や助言をしていただいていましたので、ちょっと心配になって遠くから様子を見ていたのですが、緊張どころか、何と最高の笑顔で話を聴いています。引率の理化部顧問の先生に耳打ちしたところ、あんな笑顔見たことない!本当に楽しそう!との感想でした。

 これこそ、三国丘高校が一番大事にしている「ホンモノ」体験です。机にかじりついていたのでは絶対にできないことです。この経験が生徒の未来に繋がります。学ぶことの本当の意味を知る経験が生徒を突き動かすのです。これは、何百時間机の前で勉強しても決して得られません。目標=未来の自分像ができれば、子どもは何も言わなくても走り出します。極端な話をすれば「勉強しなさい」と百万回言うより、「ホンモノ」体験を1回させる方が価値が高いと言えます。だからこそ、三国丘高校はホンモノを体験させるのです。

 中学生の保護者の皆様はもうよくわかっておられると思いますが、目標もなく頑張っても大きな伸びは期待できません。人は誰も、憧れを持った時に高いモチベーションを得て、自分から頑張る気持ちになるのだと思いませんか。これからの季節、各校で学校説明会が行われますが、どこの高校の学校説明会に行くとしても、大事なことは、憧れを持てるかどうかを感じ取ってくることだと思います。そして、その憧れは、単に「凄い」とか「カッコいい」とかじゃなくて、高校卒業後(もっと言えばその後の人生)に繋がる憧れであってほしいと思っています。三国丘に行けば、その後の人生にとって非常に大事な「ホンモノ」体験ができる。それを感じてもらえたら嬉しいです。