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「大阪大学医学部体験」あり得ないくらい贅沢な4時間!先生方の母校愛に心から感謝!

 12月25日(月)、6人の生徒が大阪大学医学部を訪問し、本当にあり得ないくらい贅沢な4時間を過ごしました。自分がもし高校生で、将来医学の道に進もうと思っていたとして、こんな贅沢な時間を過ごすことができたら、きっと人生が変わるだろうなぁと思いました。

 この日、大変お忙しい中4名の先生方と1名の医学部生がお世話をしてくださいました。ご紹介させていただきます。

 木村 正 先生(31回卒)は、大阪大学医学部附属病院の院長もつとめられた産婦人科の先生です。同じく31回卒の山本洋一 先生は、臨床研究センター長をつとめられている神経内科の先生です。47回卒で呼吸器外科の大瀬尚子 先生と57回卒で消化器内科の上間遼太郎 先生にもご指導いただきました。その他に、現在大阪大学医学部医学科6年生の池側佑哉さんも来てくれ、いろんなお話を聴かせてくれました。

 生徒6人の贅沢な時間は、大阪大学医学部医学科についての木村先生によるご説明から始まりました。短い時間でしたが、とても端的にわかりやすく教えていただきました。ありがとうございました。

 参加した6人は2年生が4人と1年生が2人。いずれも医学部医学科に進学を希望していたり、医学に強い興味や関心を持っている生徒たちです。先生方の前で、この体験に参加した理由を説明する場面では、自身の体験や身近な人の病気が契機となって医学に興味を持ったことや、将来の夢に向かって医師の道を志すことを決めた経緯が語られました。また同時に学費等の経済的負担など将来への不安についても話題になりましたが、一人ひとりに寄り添うように、疑問や不安に丁寧にお答えいただいていたのが印象的でした。

 続いて、産婦人科の病棟に移動しました。ここでは、分娩室や治療中の新生児をみせていただいたり、産まれたての赤ちゃんの人形を抱かせてもらったりしました。小さな保育器の中からたくさんの新生児の泣き声がきこえる部屋では、張りつめた空気の中看護師さんが動き回っておられました。赤ちゃんの人形は想像以上に柔らかくて、首が座っていない状態でした。中には上手に抱いているように見える生徒もいましたが、私は、これがもし本当の赤ちゃんだったら...と考えたら、それだけで責任の重さに圧し潰されそうな気がしました。木村先生にはとても丁寧に説明していただきました。

 手術部にも行かせてもらました。感染症対策のこともありますので、実際に手術をしている部屋までは入れませんでしたが、手術部のドアの向こうに一歩踏み入ると半端ない緊張感を感じました。廊下に数十台のベッドが並んでいるので不思議に思っていると、大瀬先生がその理由を説明してくれました。聴くと、術後に病室に戻るためのベッドだそうで、ベッドの数だけの人現在手術中とのことでした。

 山本先生にご案内していただいて訪問した研究室では、心筋培養の様子を見せていただきました。シャーレの中にはIPS細胞から培養した小さな塊のようなものがたくさんあり、拍動しているその細胞をモニターが映し出していました。テレビのニュースでしか見たことがなかった光景でしたが、目の当たりにしてはじめて、リアルに「心臓が動いてる」と思いました。

 続いては、スキルラボという部屋に行かせていただき、上間先生から内視鏡の体験をさせていただきました。先端がピカピカ光る管をマネキンの口から挿入します。左手でダイヤルを操作し管の先端を上下左右に動かしながら入れていくと食道や胃、十二指腸などの映像がモニターに映し出されます。傍でマネキンの胃のあたりを見ていると内視鏡の先端で点滅する光が外からでもハッキリとわかりました。自分が検査を受けたときのことをリアルに思い出してしまいました。

 最後は、上間先生と池側さん(医学部医学科6年生)を囲んで生徒が質問をする時間です。「なぜ消化器内科を選んだのですか?」とか「高校時代の受験勉強のやり方は?」など次から次へと質問が飛び出し、予定時間をオーバーしてしまうほどでした。

 先生方にお礼を申しあげ、モノレールの駅に向かう途中で考えました。これだけ著名な先生方や超多忙な先生方が、どうしてここまで生徒の面倒をみてくださるのか?生徒にとってこんなにも贅沢な時間を持つことができるのはなぜなのか? その答えはとても一言で良い表わせませんが、根底に母校愛の深さがあることは間違いありません。生徒の様子を見る眼差しや質問に答えるときの口調に三丘生に対する先生方の温かさを感じました。これを校風と言って良いとしたら、三国丘高校は、他にはない素晴らしい学校だと思いました。

 近年、本校では、医学部医学科に進む生徒が増えてきました。昨年度は現役と浪人を合わせて10人以上が医学部医学科に進学しています。大変お忙しい中申し訳ないのですが、これからも先生方のお力をお借りして大阪大学医学部体験を続けさせていただければと願っています。医学部医学科と言えば勿論最難関ですが、志をもって挑戦する三丘生がまだまだ増えてくれると信じています。当日の写真をご覧ください。