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【中学生必読】SGH班探究学習の成果続々!これが三丘生の学力の源です。

 これまで何度か書かせていただきましたが、三国丘高校の探究学習の授業の名前は「CS」(Creative Solutionsの略)と言います。必修化によりすべての高校で取り組まれるようになった探究学習ですが、三国丘高校のCSは一味も二味も違います。その"違い"を見せつけてくれているのが、各種コンクールにおける今年の成果です。CSの授業で培った探究力を大きな舞台で証明したSGH班(CSの代表として各種コンテストに挑戦するSuper Global high school班)を紹介します。

 まずはチーム"SudsFG"の「紙シャンプー」!

 みなさん、シャンプーを最後まで使い切ろうと思っているのに、ボトルの底に残った少しの液体が出てこなくてイライラしたことはありませんか?チーム"SudsFG"はそこに目をつけました。このチームが開発したシャンプーの形状は紙です。お湯や水に触れながら手でこすると溶けて泡立ちますので、もうイライラすることはなくなります。それに、小分けにして小さなスペースで保管できるので災害時のための備蓄品としても需要が見込めます。

 「紙シャンプー」を開発したチーム"SudsFG"はSocial Innovation Relay2023-2024~高校生のソーシャルビジネス企画コンテスト~(エヌエヌ生命保険他共催)において全国ベスト20に選ばれました。次の審査でベスト7に選ばれれば、3月3日に東京でのプレゼン大会が待っています。

 もう1つは、チーム"marupachi"の「化粧ブラシ」!

 チーム"marupachi"がめざしたのは、メイクを諦める人を減らすこと!事故の後遺症や病気の症状で握力や手先の力が弱くなった人が、自分でメイクをすることを諦めたり難しく感じたりすることなく、メイクを楽しめる化粧ブラシを開発することをめざしたのがチーム"marupachi"です。まず、持ち手はコルクでできているのでとても軽く、しかも球体で持ちやすくなっています。ブラシ部分は、チーク用ブラシ、アイシャドウ用ブラシ、アイブロウコームと交換でき、メイクの好みや手の機能にあわせてカスタマイズが可能です。

 チーム"marupachi"は、SDGsクエストみらい甲子園(朝日新聞社等共催)においてベスト12に選ばれました。今後、動画審査を経て3月2日にはファイナルセレモニーに臨みます。

 中学生やその保護者のみなさんの中には、探究学習は受験勉強の妨げになるのではないかと危惧している方がいらっしゃるかもしれませんが、そんなことは決してありません。平成27年に文部科学省が行った、探究的な学び(総合的な学習の時間)と教科の学力を比較した研究によると、探究活動に積極的に取り組んでいる児童生徒の方が教科の平均正答率が高くなっています。この研究は「総合的な学習の時間(探究学習)に積極的に取り組んでいる児童生徒ほど教科の正答率が高い」と結論付けています。

 実際に、三国丘高校の過去の例を見ても、探究学習のコンテストで世界一になったSGH班のメンバーの中から現役で東京大学に合格する生徒が出るなど、この文部科学省の調査結果が正しいことを証明する例がたくさんあります。ただ単に知識を頭に詰め込むだけではなく、それらを関連付けて学習していく所謂「関連づけ学習」の成果だと考えられています。これからの社会で役立つ有為な人材を輩出するためにもなくてはならないのが探究学習という訳です。

上に書いたように、今回紹介した二つのチームは、3月にそれぞれ上位の大会に進みます。私は、そこでも堂々とプレゼンテーションしてくれることを信じていますし、良い結果が出たら、また、みなさんにご紹介したいと思っています。その時は私と一緒に喜んでください。