• トップ
  • 2024年
  • 3月
  • 生徒会のサプライズが嬉しい卒業式!他校とは一味違う生徒会執行部の役割

生徒会のサプライズが嬉しい卒業式!他校とは一味違う生徒会執行部の役割

 生徒会執行部の生徒から私にメールが届きました。生徒から校長のスマホにメールが届くというのも多分中学校を含む他校にはないことだと思いますが、私は、送ってくれる度とても嬉しくなります。

 今回はどんな話かとワクワクしながら読んでみると、卒業式に関する生徒会執行部の役割の話でした。なるほど...と唸りました。ついつい教師目線でブログを書いていることに気づき、反省しました。今日から志願者受付が始まっていますが、特に、中学生やその保護者のみなさんからすれば、知りたいのは生徒目線の情報だと思います。早速ご紹介しましょう。以下、生徒から届いたメール(原文のまま)です。

 先週の木曜日に執り行われました「第76回三国丘高等学校卒業証書授与式」に関わらせていただいた生徒会の活動と生徒会長の送辞を校長ブログに載せていただければ有り難いです。来年度の新入生の方々に生徒会についてより知ってもらうためにご協力お願い致します。

 次から続く文章が生徒会の任務についてで、それに続く文章が送辞についての生徒会長の思いと送辞の全文です。また、卒業式の際に僕が撮影した写真を添付しております。とても長い文章になってしまい大変申し訳ございません。

生徒会執行部の卒業式関連の任務について

卒業式までの活動について

 卒業式当日のサプライズの計画を1月頃から始めました。

 1つ目のサプライズは、卒業式が終わったあと、部活などで学校にいた生徒を中心に中庭で花道をつくり、先輩方に通ってもらうというものです。その件についてのご協力のお願いを、生徒会執行部の運動部長から、キャプテン会議を通じて連絡させてもらいました。

 2つ目のサプライズは、三国丘高校の1、2年生全員に桜の花びらのメッセージカードを配り、それを模造紙に貼り1つの桜の木にするというものです。1月末に各クラスの学代(学級代表)の方に集まって貰い、それぞれのクラスでも連絡してもらえるようお願いしました。その後、執行部の役員で土台の木を描いて、花びらを貼る作業をしました。

卒業式当日の活動について

 当日は、参列する5名と受付5名に分かれて活動しました。

 受付の5名は、8:30〜集合し、卒業生の保護者への対応を中心に活動しました。また、式中に桜の木の模造紙を貼り、花道を作るために、部活生の誘導を行いました。

 参列した5名は、9:10〜集合し、式中に卒業生へ花束を贈呈しました。

送辞について(生徒会長)

 送辞を読ませていただくにあたって、この1年間を振り返り、先輩方の存在の大きさに気づくことができました。私たち1、2年生は先輩方の姿を見て、沢山の事を学び、成長させてもらいました。

 卒業式当日は、そんな先輩方へ、三国丘高校1、2年生全員からの感謝の気持ちを伝えられるよう、一言一言思いを込めて読ませていただきました。また、今回読ませていただいた送辞は、私一人で創り上げたのではなく、生徒会執行部担当の先生や他の先生方にもアドバイスを頂きました。沢山の方々の思いが詰まった送辞で、先輩方の新たなる世界への挑戦に、携わることができて嬉しく思います。

送辞

 厳しい冬の寒さも和らぎ、春の訪れを感じられる今日という良き日に、三国丘高校から旅立たれる皆様、ご卒業おめでとうございます。在校生一同、心よりお祝い申し上げます。

 卒業生の皆様は、三国丘高校に入学してから今日まで、全力で駆け抜けてこられたと思います。光のように過ぎゆく日々の中で、この3年間、皆様はどのような思い出を築いてこられたのでしょうか。うれしかったこと、時には苦しくて逃げ出したくなることもあったかと思います。そのような思い出の全てが、先輩方の高校生活に彩りを与えていたことでしょう。そしてまた私たちに とっても、先輩方と過ごした日々はかけがえのない思い出です。 

 6月の文化祭では、勉強と部活動を両立し、進路への不安がある中でも手を抜かず、全力で盛り上げようとする先輩方の姿がありました。そんな先輩方を見て、私たちはこれから始まる高校生活に期待を膨らませたことを覚えています。

 9月の体育祭では、誰よりも大きな声で応援し、下級生を引っ張る先輩方の姿がありました。クオリティの高い応援団のパフォーマンスはもちろん、自分たちの出番以外でも全力で応援し、楽しむ先輩方を見て、私たちもいつかこんな風になりたいと思いました。 

 私たちはそんな先輩方を身近に感じながらも、目標としたくなるような輝きに憧れ、その背中を追いかけてきました。しかし、今後は私たちが、先輩方が繋いでこられた伝統や、何事にも全力で取り組む姿勢を引き継がねばなりません。三国丘高校を背負っていく立場として、この重みをしっかりと感じながら、その役目を果たしていきます。

 先輩方は、これから、それぞれが選んだ道に進んで行かれることと思います。きっとそこには、夢や希望に満ちあふれた未来があると思います。しかし、それと同じくらいの悩みや不安もあるでしょう。そんなときは、三国丘高校で過ごした日々を思い出してください。何気ない会話でともに笑いあった友人、目の前のことから目を背けず、努力を惜しまない姿勢、自分の将来について真剣に悩んだ時間。これらは先輩方にとって一生の財産であり、心の支えとなるはずです。私たちは、先輩方が新しい環境でも活躍されると信じています。

 最後になりましたが、私たちに優しく指導してくださった先輩方に感謝を申し上げるとともに、皆様のご健康と、更なる発展をお祈りして送辞とさせていただきます。

令和6 229日  在校生代表(生徒会長)

 ここまで読んでいただいたみなさんはどんなことをお感じになられたでしょうか?現生徒会執行部は1年生です。府立高校への進学者数が減少しているというニュースがあるようですが、その府立高校の1つである三国丘高校では丸1年を待たずしてこれだけ成長する生徒がいます。高校時代という非常に大事な時期にどこで何を経験するのか...とてつもなく大きなことだと思います。在校生を代表して送辞を読んだ生徒会長をはじめ生徒会執行部のみんながこれからどんな風に成長していくのか、今から楽しみです。