弦楽合奏団の定期演奏会も今年で27回目です。3年生部員にとっては今日が最後の演奏になりました。部員たちの思いのこもった演奏会の様子をリポートします。
第一部は「ジブリメドレー」など聴き覚えのある曲で構成されていました。何年か前に部員不足で大ピンチを迎えていたとは思えないような大人数での堂々とした演奏に大きな拍手が送られていました。パンフレットの中には3年生部員への質問コーナーがあり中学時の部活動が書かれているのですが、バスケット部やパソコン部などおよそ音楽とは結び付かないクラブ名もちらほら見えます。楽器を初めて手にしたという人も多かったと思いますが、こんなにも上達するものかと驚きました。このブログをご覧のみなさんも本校の学校説明会等どこかの場面で弦楽合奏団の演奏をお聴きになる機会が巡ってくるかもしれません。その時は、まさにはじめて弦を持った人たちがここまで上手くなるんだと思いながら聴いていただければ嬉しいです。
第二部はバラエティに富んでいました。最初はパート紹介です。部員が楽器の紹介をしながら短い演奏を披露します。そのコメントが端的で、さすが三丘生だと思いました。続いては"OBOGステージ"です。OBOGが現役部員と一緒に演奏してくれました。弦楽合奏団に限らず三国丘高校の部活動は先輩たちとの繫がりが強いのが特長と言えます。これから先もこの良き伝統が続いていくことを願っています。第二部の最後は音楽朗読劇「なんでも屋さん」。これがとても面白かったです。高校生が「なんでも屋さん」でアルバイトをしたら次から次へと難題が持ち掛けられ、それをクリアしていくというストーリーをナレーター役の部員が進行し、それぞれの場面に応じた短い演奏を披露するという仕掛けです。観客の中には小さなお子さんもいましたので、楽しんでくれたのではないかと思っています。
第三部は「Jupiter」や「威風堂々」など有名な曲をしっかり聴かせてくれる時間でした。今日の演奏会で引退となる先輩部員に送る感謝の言葉や、これから部の歴史を作っていく後輩たちへのメッセージが語られ、胸にジーンとくるシーンもありました。最後の曲である「カノン」は弦楽合奏団の指導者を長年お引き受けいただいているプロ奏者の藤原士郎先生が演奏に加わってくださり、指揮を本校音楽科教諭であり顧問でもある上島先生がつとめるという豪華な演奏になりました。演奏が終わった後も暫く拍手が鳴り止まず、観客のみなさんの気持ちがひしひしと伝わってきました。
写真もたくさん撮ってきましたのでご覧ください。