ベンジャミンが来てくれました。と言っても説明がないと何のことだかわからないと思います。ベンジャミンは、去年、三国丘高校がフィリピン研修でエンドラン大学を訪問したときに大学生のリーダーとして私たちの世話をしてくれた人です。私も引率教員の一人として参加させてもらったのですが、いろんなことがありました。
私が一番印象に残っているのは、参加した生徒がSGH班として英語でプレゼンテーションをした場面です。大学の講義室で、教授の先生方の前で行うプレゼンは緊張の極致です。その瞬間を迎えるまでにはエンドラン大学の学生さんたちの指導助言を受けながら発表の内容や伝え方を研究する時間がありました。三丘生にとっては少し年上の頼れる存在の学生さんたちです。丁寧に教えてくれ、いつしか強い仲間意識が芽生えていました。プレゼンが終わると教授陣から鋭い質問が飛んできます。生徒が答えに窮する場面がいくつもありましたが、そんなとき学生さんたちが助け舟を出してくれました。ベンジャミンもそんな心優しき学生の一人です。
ベンジャミンの今回の訪日は、彼が小さい頃から続けているテコンドーの大会に参加するためだったそうで、大会終了後は京都や奈良を訪れ日本の伝統文化にも親しんだとのことでした。生徒たちは玄関前で待ち構えている時からテンションが高く、歓迎会の会場である三丘会館（同窓会館）に着いた頃にはマックスになっていました。ジュースで乾杯しお菓子を食べながらの歓談はあっという間に過ぎていきました。
三国丘高校はNASAやフィリピン、オーストラリアなど海外研修を多く持っている他に留学生との交流や海外の学校からの訪問の受け入れなど国際交流活動が非常に盛んな学校です。一つひとつの研修や訪問等をとても丁寧に実施しているので、今回のような繫がりも生じます。その辺りが、他校の国際交流とは一味違う三国丘高校ならではの特長だと思っています。楽しそうな写真を撮ってきましたので、是非ご覧ください。
