三国丘高校がこのイベントに参加したのは、今回が初めてです。イベント名は「日経STEAM2024シンポジウム」。このイベントは日本経済新聞社大阪本社が主催するもので、日経STEAMプロジェクトとは「未来のデザインを描く原動力となる『人材』にフォーカスし、新たな価値を生み出す力を育むプロジェクト」だそうです。会場のATCホール(南港)には高校生、大学生がたくさん集まり、いろんなイベントが同時展開されていました。下の写真は、小ホールで高校生がプレゼンをしている様子です。
本校からは理化部の2年生2人がポスターセッションに参加してくれました。この日のために実験を重ねてきた研究のタイトルは「時計反応の公式化」。私には難しすぎてピンとこなかったので訊いてみると、こんな感じでした。私の頭の中を一回通過した話の中で私が理解できるところだけ漉しとったような感じなので、ズレてたらごめんなさい。
理科の実験を思い出してみてください。ビーカーの中に液体が入っていて、そこに別の薬剤をポトンと落してかき混ぜると、最初は透明なのにある瞬間に液体がパッと色づくことがありますよね。そのことを「時間反応」と言うそうです。この「時間反応」というのは条件によって変わってくるらしく、それを公式化しようというのが、この研究だそうです。そのために、もの凄い数の実験を繰り返したときいています。ポスターにQRコードがあったので開いてみると、実験の動画が流れていました。
10時30分。いよいよポスターセッションが一斉に始まりました。一見して高校生かな?という感じの人たちが一斉に各校のポスターの前に立ち、当該校の生徒の説明が始まりました。そんな中、三国丘高校のポスターの前に立ったのは三人の大人。どこかの高校の先生なのか、大学の先生なのか...。2人の生徒は落ち着いて淡々と説明をはじめましたが、横で様子をうかがっていた私はドキドキです。
説明が終わったので早速様子を訊いてみると、2人は平然と答えてくれました。「おひとりは三国丘高校の卒業生だと仰っていました」。この短い時間に、そんなことまで話していたのかと、正直驚きました。この落ち着きは大したものです。
中学生のみなさん。このブログを読んでくれている人なら、きっともうわかってくれていると思いますが、三国丘高校という学校は本当にいろんなことをやる学校です。今日お伝えしたこのイベントも、去年まで参加していませんでした。ところが、理科の、ある先生がこのイベントの情報を得て、他の先生方に「来年あたり出てみたらどうやろ?」と相談したのがはじまりです。理化部に話を向けたら早速やる気になってくれました。人間、前向きに生きている時は楽しいものです。会場で見た2人の生徒の表情は輝いていました。