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笑顔が最高! 医学部医学科志望の3年生が日本生物学オリンピックで敢闘賞受賞!

 本題に入る前に...彼の笑顔は最高でした!まず、写真をご覧ください。

 背の低い私にあわせて膝を曲げてくれているところあたり、嬉しいです。泣けてきます。

 彼については、8月1日の校長ブログ(「快挙!日本生物オリンピック本選に出場決定!3年生 田川穂巻 さん」)でもお伝えしたところですが、その彼が、敢闘賞を受賞して帰ってきました。医学部医学科をめざす彼が、3年生のこの時期に2泊3日で熊本県まで行って全国の猛者と闘うというのは、相当の決心が必要だったと思いますが、彼の話を聴いていると、こちらが元気を注入されているような気分になってきました。それくらい明るく前向きな人です。

 熊本での1日目は、到着してすぐにレクチャー。そのあと、早速顕微鏡を覗く実習があったそうです。2日目は、朝から2時間のテスト...午後からは何と実技テスト。顕微鏡でめだかの鱗や葉っぱの突然変異を見ながらスケッチをして、考察するというハードな内容だったそうです。3日目は、朝からずっとペーパーテスト、と休む間もない3日間ですが、彼は、この経験を「勉強になった」と表現しました。生物学に関して、自分はデキると自覚していたそうですが、そんな自信が砕けるくらい凄い高校生が集まっていたそうです。大きなショックを受けたというので、私が、そのことをどう受け止めたか?と訊くと「追い越せないかもしれないけど近づけると思った」と答えてくれました。私は、この答をきいて、こんな状況でも自分のことを冷静に分析できる彼の凄さを感じました。

 続いて、私が彼にぶつけたのは「この3日間で何を得たか?」という質問です。これに対して彼は「79人の知らない人に順応する能力です」と答えました。本選に進んだのは、彼を含めて全国から80名ですので、考えてみれば、いきなり知らない高校生の中に放り込まれた3日間だった訳です。そんな中で、前述したように、自信を砕かれる経験をして、それでも、この言葉を口にすることができるのは凄い人間力だと思いました。

 彼は、このブログでも紹介させてもらった、隠岐での医療体験にも参加しています。彼の高3の夏休みは、隠岐と熊本に行くという濃い時間だったので、私は最後に「この夏で変わったことは何?」と訊いてみました。すると彼は「自分がなりたいもの(即ち、医学部を卒業した先の自分)が見えてきました」と答えました。

 こんな経験をして、こんな学びを得ることができる高校生が何人いるでしょうか?彼は素晴らしい夏を過ごしたと思います。ブログを書くとき、私は、いつも最後に中学生に向けたメッセージを書くのですが、今回は書かなくても伝わるような気がしています。この記事を読んで、彼に憧れる中学生がいたら、三国丘高校を志望校の一つに加えてみてください。後悔はしないと思います。

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