南極に行ったことある人いますか?私も長いこと生きてますが、南極に行ったことがある人に会ったことは一度もありません。最近じゃ観光もあるそうですが、一人ん百万単位の費用が掛かるそうです。もしかして、地球上で一番遠いところは南極かもしれません。それだけに、自然科学に興味のある人にとって南極は、右を向いても左を見ても興味が沸騰するお宝が転がっている天国みたいな場所なのかもしれません。三国丘高校には、そんなロマンあふれる南極に行くことが決まっている理科(生物)の先生がいます。
どうです?素敵な笑顔でしょ。年に1度全国の教員の中からたった2人しか行けない南極に行くんですから、嬉しいでしょうね。この笑顔からそんな気持ちが伝わってきます。中学生のみなさんは、三国丘高校に入学すると、この先生に教えてもらうことになるかもしれません。山本那由(やまもとなゆ)先生です。先生は、第66次南極地域観測隊の一員として派遣されます。写真の制服は観測隊のものです。昨日は、このユニフォームを着て、1年生全員に事前授業をしてくれました。
山本先生が観測隊に参加する目的のひとつは、南極からオンライン授業をすることです。昨日行われたのは、その授業のための事前授業なのです。そこで披露されたのが「南極の氷」です。写真をご覧ください。
この氷、中に閉じ込められていた空気が溶け出す音がきこえていたそうです。太古の昔に閉じ込められた空気が目の前で溶け出す音です。こんな貴重な物を間近に観察できる高校は他にありません。この授業の中には、観測隊の生活に関する映像も出てきました。真っ直ぐ歩けないほど揺れる船内の食堂でトレーを抱えるようにして食事をする隊員の姿や昭和基地の様子が映し出されました。「船酔いが心配...」と言いながらも笑顔を絶やさない山本先生は、本当に素敵な先生だなぁと思いました。
南極からのオンライン授業が予定されているのは、来年の1月24日(金)です。私も今からワクワクしています。校長ブログでも報告しますので、みなさんお楽しみに...!