まずは、写真をご覧ください。撮影した場所は浜寺公園テニスコートのすぐ横です。浜寺公園に行ったことのある方なら「あぁ知ってる」と思い出したかもしれません。
この碑の碑文は三国丘高校7期生の 小川誠二郎 様の、書は三国丘高校で教諭として20年に亘り書道と篆刻を指導された 真鍋井蛙 様の作品であり、これを監修されたのが、高石市庭球連盟名誉会長の 戸堂博之 先生です。高校第7期卒業の歯科医、戸堂先生です。何度かブログにもご登場いただきましたので覚えておられる読者の方もいらっしゃるかと思いますが、実は、戸堂先生をはじめとする7期生や8期生の三国丘高校テニス部はとんでもない実績を残しておられるんです。せっかくですので少し紹介させていただきます。まずは、男子ダブルスでの全国大会優勝です。中村靖之介選手(主将)と松浦督選手のペアです。テニス通の方なら名前に見覚えがあるかもしれません。松浦督選手は後に日本代表として国別対抗等の大会で活躍された名プレーヤーです。さらに、この時のテニス部は全国高校テニス対抗戦で全国優勝を果たしています。公立高校では初の全国制覇だそうです。そして、この時のメンバーが、先に紹介した中村、松浦両選手に加えて、戸堂博之 選手(7期)、前田敬一 選手(7期)、鈴木寿之 選手(8期)、水野邦雄 選手(8期)の6人だったそうです。このような輝かしい実績を見れば、今もテニスをするのが楽しいと仰る戸堂先生の情熱も理解できるような気がします。
なぜ、浜寺公園にこんな碑が立っているのか疑問に思われる方が、ほぼ全員だと思います。私もその中の一人でした。が、先生にご案内いただいて碑文を読むと納得です。ここは硬式庭球の聖地と言っても良い場所でした。
建立された2013年9月の日付で、高石市庭球連盟がこんな文章を刻んでいます。「我が国最古の球技大会である全国中等学校庭球選手権大会は、この地で始まり今年で105年を迎えた・・・」
全国中等学校庭球選手権大会と言えば、インターハイ(全国高校総体)の前身です。今でこそインターハイは持ち回りで行われていますが、かつては、ずっとここで行われていたということになります。碑には、我が国における庭球(テニス)の歴史も刻まれていました。
教えていただかなかったら、たぶん一生知ることもなかった場所に連れてきていただき感激しました。テニスを愛し、テニスに愛された戸堂先生と肩を組ませていただいた一枚は、とても嬉しい一枚です。ありがとうございました。