ミクニハイク始動! この年でこの緊張感は半端ないです

 ミクニハイクというのは、この度新たにスタートした、田中春生 先生が主宰する句会(俳句)のことです。(田中先生のことは後で述べます)ミクニハイクが発足したのには経緯があります。これまで、季節ごとにネット上で句会を開いてきた「アカシア俳句会」(三国丘高校卒業生で構成)が解散するにあたり、その後継団体として同窓会が設立したのがミクニハイクという会です。その最初の会合が先週の金曜日(11月1日)に行われました。会場は、高石市にある小林美術館です。私は、ご縁をいただいて「アカシア俳句会」に参加させていただいていたので、この会合に参加させていただきました。

 まずは、美術館の展示作品を解説付きでみせていただきました。美術館で解説していただいたことなど、これまで一度もなかったので感動しました。文人画だったのですが、見過ごしてしまいそうな小さな部分に大きな意味が隠されたりしているのを聴くと、ただ綺麗だなぁなんてみていた自分が大損をしていたような気分になってきました。

 続いて行われたのが句会です。この日のために5句作ってくるという宿題でしたので、それらを短冊に書いて句会が始まりました。私を含む参加者は全部の句の中から気に入った句を5句選んで提出します。その後、票の入った句が発表されるといった段取りで進みます。私にとっては、生まれて初めての句会でしたので、終始緊張の連続です。この年になってこんな新鮮な体験をさせていただけるとは、夢にも思っていませんでした。

 この年になって...なんて書いてしまいましたが、写真をご覧ください。みなさん、私の親世代です。最年長の7期生のみなさんは88歳と伺いました。私のような若造(62歳)がこの中に入ることを想像していただければ、緊張感もわかっていただけるのではないでしょうか?

 ミクニハイクを主宰し今回の世話役としてご指導いただいたのは、三国丘高校数学科で教鞭をとっておられたこともある 田中春生 先生です。今は俳人として他の句会も主宰しておられます。田中先生は三国丘高校在職中にも俳句の指導をされ、生徒を全国大会優勝に導いたという輝かしい実績を持っています。実はこの日、優勝したその時の教え子も参加していました。42回卒業の頼由起さんと43回卒業の井坂(土井)あゆみさんです。このお二人と同窓会の中川善博 幹事長は、ミクニハイクを立ち上げるにあたって大変ご尽力をいただきました。これからもお世話になります。こんな立派な先生や人生の大先輩たちと同席させていただけるというのも三国丘高校の魅力の一つだと感激しました。ありがとうございました。

 最後に、この日、春生賞最優秀賞)に輝いた句及び入選した句をご紹介します。

 春生賞最優秀賞

    むき出しのコンビナートに冬迫る  小松康子

 入選

    羽衣の波音いずこ秋惜しむ  加龍恵子

    夕映えに投ぐ槍追や秋茜  戸堂博之

    信濃路のすすきは総て前のめり  中野亘子

    栗羊羹当たりの皿に手を伸ばす  宮崎光子

 

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