毎年思うんですが、このデザインよくできていますよね!大阪府教育委員会、大阪府立天王寺高校、大阪工業大学が共催する「大阪サイエンスディ」です。
この催しは、府内全体の理数教育のさらなる推進を図るために毎年開催しているものであり、12月15日(日)に大阪工業大学梅田キャンパスで行われた2部には、SSH校を中心に府内の国公私立高校がたくさん参加しました。2部では各校の生徒がオーラルセッション(口頭発表)を行い、活発な質疑応答の後、大学や高校でそれぞれの分野を専門的に研究・指導している教員が厳正な審査を行いました。
ちょっと極端かもしれませんが、高校で理系の研究を経験し、将来は研究者になりたい...というような夢を持っている中学生は、まず、この大阪サイエンスディに参加している学校を選択肢に入れても良いのでは...と思うほどです。部門は8つ。数学、情報、化学、地学、物理、工業、生物の組み合わせです。例えば、工業・情報部門なら「筋電情報で動作するワイヤレス演奏ロボット」みたいな感じです。
各部門に出場したチーム数を全部足すと80チーム。その内の3チームが三国丘高校です。1つずつ紹介していきましょう!まずは「時計反応の反応時間の研究」というテーマでプレゼンをした理化部...1年生を含むチームを編成して挑戦しました。プレゼン後に大学の先生から投げられた厳しい質問にも先輩が毅然とした態度で答えきり、大きな拍手を受けていました。2つめは「組み立て式半球ドームの設計について」というテーマでプレゼンをした天文部...文化祭や学校説明会でいつも披露してくれている手づくりプラネタリウムを題材にした研究は会場の高校生たちの関心を集めていました。3つめは「光の波長がプラナリアの再生に与える影響の違い」というテーマについて研究した生物部...高度な研究だと思いますが、私が聴いていても理解できそうな、とてもわかりやすいプレゼンが印象的でした。
8分の制限時間内に研究成果を詰め込んで、しかもわかりやすく、さらに専門の先生方にも理解してもらえるように工夫を重ねる...こんな経験を高校時代にできるなんて幸せだと思いませんか?そして、こんな経験をした人としなかった人で、大学に進んでから大きな差が出るのでないかと思うのですが、どうでしょう?参加80チームのうち68チームが府立高校です。このことからも、府立高校でこの分野の取組が進んでいることが伺えます。
写真をご覧ください。この日プレゼンに挑戦した三丘生たちが体全体で受け取った一発勝負の緊張感と充実感、直前まで練習を重ねた末の自信と不安を感じ取っていただけたら嬉しいです。