先日、ある場所で行われた合同学校説明会で、一人の保護者から「三国丘高校の生徒は忙しそうですが、勉強と部活動と学校行事をどれくらいの割合でするんですか?」という質問をいただきました。その時、私は「全部100%です」と答えました。勿論、実際にはそんなこと不可能なので、時期に応じてそれぞれ調整するというのが現実ですが、隙間時間を有効活用して、全部100%で頑張る気概で向き合うというのが、多くの三丘生の日常だと思っています。大変ですが、本当によく頑張ってくれています。まだまだ暑い日が続くので、健康に留意してほしいと願っています。
そんなことを考えながら出勤していると、校内から声が聞こえました。声のする方に近づいていくと...なんと!写真のような光景がありました。今週金曜日(29日)に大浜体育館で開催される体育祭の練習です。まずは、この写真をご覧ください。
作法室前のスペースでは、3年生の応援団練習が行われていました。今年の体育祭は、はじめての室内(堺市立大浜体育館)開催です。使えるスペースが学校のグラウンドで行う応援合戦とは全く違います。どんな状況も知恵を出し合って乗り切るのが三国丘高校の Shared Leadership です。三国丘高校体育祭の新たな1ページを開く、3年生の演技に期待しています。
グラウンドに目を移すと、陸上部が朝練をしているのかと見間違うような景色がありました。よく見るとこれも体育祭の練習です。バトンパスを繰り返していました。体育館での体育祭はスペースが限られていますので、リレーはバトンパスの精度が勝敗に大きく影響します。それがわかっているからでしょう、同じ動作を何度も繰り返す様子が見られました。何事にも真摯に向き合う三丘生を象徴しているようでした。
グラウンドの端から撮ると上の写真のような感じでした。数えたわけではありませんが、ざっと見ても200人は超えていると思います。これだけ多くの生徒が体育祭の練習のために早朝から集まる学校が他にあるでしょうか?みんなで頑張ることに価値があることを知っているからこそできるのです。日頃から何かにつけて、各学年の先生方が、1つの目標に向けてみんなで頑張ることの意味を説いているからこそ見ることができる景色だと思いました。ここから先は私見ですが、みんなで頑張ることの効果は、日頃の学習や大学受験にも活きていると思っています。例えば、部活動が終わった後の土曜日の午後は、多くの生徒が教室に残って勉強をしています。一人じゃなくてみんながいるから頑張れるという一つの例だと思います。もっと言えば、三国丘高校はほぼ全員が共通テストを受験し、一般入試で希望する大学をめざします。みんなが同じ時期に受験し、夢に一歩ずつ近づくステップを登っていくからこそ、自分もその一員として努力し続けることができる...これも、みんなで頑張ることの価値のひとつだと感じています。
グラウンドに入って、もう少し詳しく見ていくと、下の写真のように、大縄跳びや騎馬戦の練習をしている生徒たちがいました。これらは学年種目です。各クラスの向上心(というかライバル意識)もあると思いますが、生徒たちを動かしているのは、努力は成果に結びつくという経験値じゃないかと思いました。勿論、すべてのケースで努力が成果に結びつくことはありません。そのことは生徒たちもよくわかっていると思うのですが、結果はともあれ、勝つために努力をした達成感は必ず得られます。黙々と効率的な練習を続ける三丘生に敬意を表したいと思いました。
体育祭を行う大浜体育館は、とても大きな体育館です。これまでの体育祭は観客席も限られていたので、保護者の観覧も制限されていました。しかし、今回は、涼しい室内で多くの保護者の方々にご覧いただけます。一人の生徒に対する保護者の人数は規制させていただきましたが、今のところ、900名を超える保護者に応援していただけることになりました。学年の定員が320人ですので全校で960人...この数から考えると凄い数の保護者にお越しいただくことになります。
昨日、放送部の生徒が校長室に来てくれました。体育祭当日の昼休憩の時間にラジオ番組を模した放送をするとのことで、リクエストカードを持ってきてくれたのです。私も、ペンネームやリクエスト曲を書いて応募することになりました。体育館で開催するはじめての体育祭が、一体どんなものになるのか...今からワクワクしています。