〈雑感〉今年の合同学校説明会について

 昨日(10月20日)、大阪市内で開催された合同学校説明会に参加してきました。今年度の予定は26日(日)に泉大津市内で行われる合同学校説明会への参加が最後です。今年度は、去年度より2箇所多い都合13箇所の説明会に参加させていただくことになります。学習塾主催の大規模な会場もあれば、市や区のPTAが主催の地域限定開催もありました。ほとんどすべての説明会に参加させていただいて感じたことを、雑感として書きますので、興味のある方は読んでください。

 まずは、どの会場でも、私の話を真剣に聴いてくださるということです。説明会はプレゼンテーション形式とブース形式の2種類があります。ブース形式は、中学生やその保護者と対面でお話しできるので、基本的に時間的制約がないのですが、プレゼンテーション形式は持ち時間が決まっています。今年度一番短かかったのは15分でした。

 持ち時間がどんなに短くても、三国丘高校の宣伝だけでは終わらない...というのが私のこだわりです。聴いてくれる中学生やその保護者からすると、次から次へと高校の先生が出てきて、学校の特色やアピールポイントを早口で伝えようとするわけですから、同じような話をリピートしながら聴いているような感覚になると思います。自分が中学生の親だったら、正直ちょっとしんどいなぁと感じるでしょう。さらに言うと、保護者の中には、いろんな情報がたくさん飛んでくるけど、結局どんなポイントで、我が子が受験する学校を決めたらよいかわからない...聴くほどに迷うばかり、という人が少なからずいるはずです。

 だから、私は、たとえ15分のプレゼンテーションでも、最初の3分間は「高校選びの方法」についてお話しします。勿論、これは、何かを強いるものではありません。私見を参考にしてほしいというスタンスです。結論から言うと、「高校時代は大事な青春なので、自分(中学生)がやりたいことができる学校を選ぶべき」ということです。中学生に、自分がまだ出逢っていないもの(=高校生活)を想像せよというのは酷な話です。高校の部活動ってどんな感じなんやろ?とか、探究活動って何?とか、海外研修に行ってみたいけど自分の英語で大丈夫かなぁ?とか、いろんな疑問や不安が出てくると思います。それに答えるのが、残り12分の私の役目だと思っています。

 説明会(ブース形式)で、保護者からよく伺う質問を2つ挙げてみます。最初は「部活動と勉強は両立できるのでしょうか?」という質問です。答えは「三国丘高校の部活動入部率は103%」です。部活動と勉強の両立ができないのであれば、ここまで高い入部率は出ないはずです。運動系の部活動を休まずに頑張った生徒が難関国立大学に合格した例はたくさんあります。今はまだ中学生だから我が子のことが頼りなく見えているかもしれませんが、高校生になれば逞しくなりますよ...と答えます。

 もう1つ、保護者からの質問で多いのは「塾に行かせなくても授業についていけるでしょうか?」というものです。答えは「入学当初から塾に入れるのはお勧めしません」です。三国丘高校に入学すると学習の難易度が急激に上がるので、塾の勉強と両立するのは難しいケースが大半です。その際、私がつけ加えるのは、あまり成績のことに神経質になりすぎないでくださいということです。中学校の時は成績優秀で、学年でも常に上位にいた中学生が本校に入学したら、保護者も本人も何となく、成績上位が当たり前みたいな感覚になっていることがあります。しかし、中学校で成績上位の生徒ばかりが入学するので、席次をつければ当然中位や下位になる生徒も出てきます。その時、一番ショックを受けているのは生徒本人だということを覚えておいてくださいとお願いします。勉強だけじゃなくて、どんなことでも、現状を正しく認識して「頑張ろう」と思えるメンタリティこそ重要です。

 中学生からの質問は、ほとんど、部活動と海外研修です。「新しい(中学時代にはしていなかった)部活動に挑戦しようと思うけど、そんな生徒は何人くらいいますか」とか「NASA研修は希望者全員行けますか」とかです。親は懸念を心配に変えますが、子どもは懸念を期待に昇華させてくれます。思わず「頑張れ!」と背中を押したくなります。

 来年の春、どんな新入生に会えるのか...今から楽しみです!

カレンダー

2025年10月

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31