11月22日(火)

<マナーとは>

いつも言われることですが、マナーとは何でしょうか?よくテーブルマナーという言葉は聞くと思います。食事を摂る際に、どんなふうに箸を使うといいのか、ナイフやフォークをどういう順番で使ったらいいのか、そんなことを指すと思うのですが、では、それ以外にマナー、どんなことがありますか。

まずは道を歩くときのマナーです。道路は皆が共有して使うものです(私有地を除いて)。人は右側通行が基本ですよね。車両は左側通行になります。しかし、狭い道の場合には、譲り合いが最も必要なマナーです。

島本高校に通学する際も、狭い道があります。あぜ道、譲り合っていますか。あぜ道を抜けてからトッパン・フォームズさんに至る登り坂、トンネルから学校に向けての登り坂、車が普通に通る道です。車が来たら端によけるのは当たり前ですし、当然道の真ん中を歩くことはマナーに反する行為です。町内の皆が気持ちよく生活できるように、ちょっとした優しさを持ってください。自転車を運転している人も同じです。

先日、日曜日に神戸マラソンに出場しましたが、やはりランナーでも無茶な人がいます。給水エイドで無理やり割り込んでくる人、後ろから押す人、いきなり道の中央から端まで進路変更する人、たくさんの人がいる中だからこそ、状況をしっかり判断する必要があります。

皆さんもいつか社会人として会社で働くことになります。例えば、相手が何を考えているか、ってことは見た目でわかりますか。わからないはずです。例えば、出勤する際に時間を考えることがありますか。だいたい同じ時間に同じ人が出勤します。だから、心の準備ができます。少しでも、その人が遅かったりすると、どうしたんだろう、と思いますし、同じ場所でいつも挨拶をしているのなら、その時間を待つことだってあります。

その辺が、ちょっとした気遣いだと思います。少し皆さんの行動も振り返ってみてはいかがでしょうか。誰かに迷惑をかけていることがないか・・・その点が気づけて、改善できて、皆が優しく人に接することができたら、きっといい学校になるでしょうし、地域に胸を張れる学校になるはずです。今後、できることから初めてみましょう。

<勤労感謝の日>

明日は勤労感謝の日です。もともと勤労感謝の日は、1948年に施行されました、趣旨は「勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」ことです。もともと農業国だった日本です。そのため、飛鳥時代から、「新嘗祭(にいなめさい)」という収穫物に感謝する行事が行われていました。

この祭事を、戦争が終わった後に「勤労感謝の日」として決められたのです。

ですから、明日は食べ物にも感謝して欲しいものです。最近は、食べ物が簡単に捨てられるケースが増えているように思います。子どもの頃、米には7人の神様が入っているんだ、ってよく言われたものです。だから、一粒も残したらダメだんだ・・・と。

私たちが美味しく食べ物を食べられるのは、犠牲になっている動物たちがいるからです。野生の動物は必要以上の殺生はしません。必要な分だけ獲物を捕らえます。草食動物も数少ない食料を分け合うために、食べる場所を変えているものです。しかし、人はそうではありません。食べられないのに、多くのものを作り、余したら捨ててしまう。多くの動物を犠牲にして、場合によっては捨ててしまう場合もあります。

本当にそれでいいのか。世界中では、まだまだ飢餓で苦しんでいる人たちがいます。私たち日本人も、そんな現状を知る必要があります。教育を受けたくても、満足に受けられない人たちがいます。でも、皆さんは普通に高校に通って教育を受けることができます。授業見学をしていても、そんな当たり前に慣れているのか、居眠りをしている人もいます。真剣に授業を受けたい人の邪魔になるような発言をする場合もないでしょうか。

当たり前を当たり前とおもわず、どんなことも感謝して生活して欲しいと最近感じます。年度末には多くの欠点を取ってしまい、進級できないケースもあります。本当に精一杯、その場を過ごした結果なのだろうか、と思う時もあります。チャンスは幾らでもあるはずです。進路変更することは簡単なことですが、本当にそれでいいのでしょうか。皆さんに眠る可能性を最大限出してください。

期末考査まで数少ない日数ですが、今できることをすべてやって欲しいのです。不可能なことはないはずです。勤労感謝の日からそれましたが、1日ゆっくりと考える時があってもいいはずです。そして、明後日から新たな気持ちで学校生活を送ってください。