11月25日(月)

<ローマ教皇>

11月23日にローマ教皇が来日をしました。実に38年ぶりとのことです。26日には東京からバチカンへ向かい、訪日を終えますが、24日には長崎で平和に対するメッセージを伝えていました。皆さんも報道等で見たでしょうか。

長崎では「核兵器や大量破壊兵器を所有することは、平和と安定の望みへの最良の答えではない」と核廃絶に対するメッセージがありました。また、「広島と長崎から人類は学んでいない」とも伝えています。

皆さんは、ローマ教皇についても、第二次世界大戦の広島と長崎の原爆についても学んだはずです。しかし、それは紙面であって、教科書の中から学んだにすぎません。本校でも文化祭で原爆展を実施し、戦争と原爆の悲惨さを見たはずです。そこから何を学んだでしょうか。核の傘下での平和は本当の平和ではないはずです。恐怖で人を縛っているにすぎません。

谷川俊太郎さんの氏に「兵士ノ告白」というものがあります。高校生の時に出会い、いまだに衝撃を受けたままです。平和へのメッセージは至るところで叫ばれていますが、世の中を見ると、争いが絶えません。人間は知恵を持ち、多くの文化を創造しました。しかし、半面争うことも始めました。それは歴史が証明してくれています。少しでも社会に目を向け、争いのない社会になることを祈ります。

11月最後の週が始まりました。今年も残すところ1か月です。令和という新しい時代の始まりで、皆さんは何を考え、未来への期待をどう抱いたでしょうか。未来は、今の自らの行動でつかみ取るものです。今を必死になれない人は、未来も必死になれない・・・どう感じます。

今年残りの1か月、必死になって取り組んでみましょう。