4月14日(火)

<休業要請>

今日から休業要請が始まりました。飲食業や娯楽などが主となるようですが、それぞれが生計を立てながら生活している中で、大きな影響が出るのは必至です。しかし、最も守るべきものは何か、という問いになった際には、やはり命でしょう。命があるからこそ、いろいろなことに挑戦できる。失敗や成功を体験できる。野望を抱くことができる。夢を持つことができる。可能性は無限大に広がります。自分の命も、他人の命もしっかりと守っていく必要がありますね。今一度、命とは何か・・ということを考えていきたいですね。

さて、今日は<物理>です。何か物理と聴くと難しそうですが、理科の中では結論がわかっているので、意外と理屈を理解してしまえば簡単なのです。

物理の概念で最もややこしいと思うのは、何でしょう。計算が多いということでしょうか。それとも、向きを考えながら取組まなければならないことでしょうか。皆さんも、よく目にする「速さ」とか「速度」という概念がありますよね。何が違うのでしょう。答えは、向きを考えるかどうかです。向きを考えた場合には「速度」になり、考えない場合には「速さ」になります。

例えば、今は開幕できないプロ野球ですが、よくボールの速度が何キロだ!と話題になります。速度、とは言っていないですね。何故でしょう。考えてみましょう。これが、今日一つめの質問です。

鍵を握るのは、方向です。投手がボールをなげてキャッチャーまで届く分けです。その間に、何かの力がボールにかかります。それは、落ちようとする力です。難しい言葉で言うと、重力がかかります。つまり、重力に逆らって真っすぐ進もうとしますが・・・これがヒントです。

速さの出し方は、「キティちゃんの恥」で覚えたらいいよ・・・ってよく言っていました。何のことやらわかりますか?どんなふうに書いたらいいのか、考えてみてください。一般的には、早さは「距離を時間で割る」と教わります。その式を忘れないための工夫です。

また、遊園地にも遊びに行ったことがあると思います。例えば、ジェットコースターです。ここにも物理の力が働いています。最初ジェットコースターは人力で高いところまで持ち上げられます。その後、乗り物を支えているものを外すと、勝手に動いて行くのです。最後はブレーキをかけるのですが、その間は、一切動力を使いません。何故、ジェットコースターはあんなに「くねくね」と動いても落ちないのでしょうか?これが本日二つ目の質問です。

ニュートンがリンゴが木から落ちることを見て、重力という概念を見つけました。地球上には重力がかかっていますが、重量は正式には、引力と遠心力を合わせた力です。物同士にはお互いに引っ張り合う「引力」が働きます。また、地球は自転していますから、回ることにより外に飛び出そうとする「遠心力」も同時に働きます。この二つ(引力と遠心力)を比較すると地球の質量が非常に大きいので、地球の内部に向かう引力の方が勝ちます。でも、その反対に飛び出そうとする遠心力が地球の外側に向かって働きます。その力を合わせると「重力」になるのです。

では、今日最後です。「重力」は北海道と沖縄でどちらの方が大きいでしょうか。また、北海道で使っていた体重計を沖縄にもっていって使ったら体重はどうなるでしょうか。考えてみましょう。

新型コロナウイルスに向けては世界が手を携えて解決に向かって動こうとしています。私も含めて、科学者でもなければ医療従事者でもありません。見守ることしかできないです。だからこそ、今最前線で懸命に戦っている人たちの力になるため、少しでも感染しないように動けたらいいです。