4月22日(水)

<批判?>

いろいろなところで著名人が話をしているのを見ていると、何か批判ばかりが目につくような気がします。皆さんはどう思いますか。どこが悪い、誰が悪い・・・国民に一律10万円という話でも、誰に払えばいい、誰に払ったらだめだ、とか、先日はランナーの話をありました。ランニングしている時にマスクをせずに走っている・・・それで、全員がダメ、みたいな話に発展します。新型コロナウイルスで先行きが見えない中で、批判することが全面に出ていますが、実際には批判してもどうにもなりません。著名人が感染した際も「すいません」って言いますが、本当に必要なのだろうか?と思います。これは、いつ、どこで、誰がかかってもおかしくない現状ですし、実際には感染していても無症状の人もいます。何か、いろいろなところで感情がマヒしているような状況です。さて、皆さんの学びのことで言えば、昨日文部科学省が「夏休みに授業をする」「補習授業をする」「土曜日に授業をする」などという選択肢を報道提供していました。実際には、何をどするかは私たちの手元には届いていません。ただ、学びの時間が確保できていないのは事実ですので、何らかの方法で学びの時間を確保する必要はあると思います。行事の精選もそうですしね。今は、日本中の人が同じ方向を向いて戦うときではないか、そう思いませんか。

さて、今日は<生物>ですが、前回の質問は2つです。

①何故植物と動物の細胞には違いがあるのか

②動物にとって産まれてすぐ母親の母乳を飲むことが必要と言われている理由は

①ですが、もう分かりますよね。動物と植物の細胞が比較されるときに、植物にあって動物にない細胞小器官は何ですか、と聞かれた時に、真っ先に出てくるのが「植物には細胞壁があり、動物にはない」です。細胞壁は細胞の形を保持するのに必要です。植物の周りには常に水(純粋)があります。溶液は濃度が異なると同じにしようとしますので、もし植物の周りに純粋な水がたくさんあったら、細胞内に水を吸って破裂してしまいます。そうならないことが重要です。動物が生きている中で常に水の中にいるのは魚類ですが、そうならないための構造があるのです。陸上動物にはあまり影響ないですね。雨の日のナメクジを想像してください。雨の日には大きいですよね。で、塩をかけると縮みます。植物は雨の日にそんなことにはなりません。他にも、「植物には液胞があり、動物にはない」これは植物は老廃物を細胞の中にためるからです。動物は排泄しますね。他には、「植物には葉緑体があるが、動物にはない」当然ですね。植物は光合成をしますが、動物はしませんから・・・。②ですが、最も多きの免疫を獲得するためです。通常は母親の体の中で胎盤を通し栄養をもらいます。免疫もそうです。しかし、産まれると栄養も自分でえないといけませんし、自己免疫をつけなければなりません。そのため、最初の乳を飲むことで腸から免疫を吸収し、母親の抵抗性を身に着けることになります。何気なく動物がしている行為ですが、実は生きて行く上で重要なことを手に入れているのです。

前回は、DNAの話をしました。遺伝物質で警察の科学捜査でも使われています。遺伝情報は人によって異なりますので、DNAを調べることで個人を特定できるのです。科学とはすごいものですね。この他に細胞の中にはいろいろな細胞小器官があります。最も重要なのは「核」でDNAを格納しています。しかし、生物にはこの核がはっきりしているものと、していないものの2種類があります。はっきりしているのを「真核生物」と言います。していないものを「原核生物」と言います。地球上で生きている動物の多くは「真核生物」です。「原核生物」は細胞小器官のみからなるもんをさし、原始の生き物が多いのです。俗説によれば、かつては細胞小器官のみで生活していたが、何らかの原因で細胞小器官がくっついたら莫大なエネルギーができて効率がよくなったので、生物は「真核生物」へと進化したともいわれています。世の中は進化の連続です。

皆さんも知っている細胞小器官と言えば

ミトコンドリア、葉緑体、細胞膜、細胞壁、核、細胞質基質

あたりですかね。他にもたくさんの細胞小器官があります。では、ここで考えてください。生きて行く中でミトコンドリアは動物・植物共通の細胞小器官で非常に大きな役割をしている。さて、その役割は何でしょう。ヒントは、これが作られないと動くことができなくなりますよ。

もう一つは、人は口から食べ物をとって栄養にしています。植物は口から栄養をとるなんてことはできませんよね。そこで、葉緑体が大きな役割を果たすことになります。では、葉緑体の役割って何でしょうか。

ちょっと中学時代の復習ですね。細かいことを言えば、栄養をとるだけでは生きていくことはできません。栄養を体の中で分解していく必要があります。やっぱり動物や植物って神秘です。ちなみに、新型コロナウイルスの関係で世界中の人たちの行動が制限されています。この影響で恩恵を被っていることもあるのです。それは、自然の回復です。例えば、ウミガメは砂浜に卵を産み、ふ化した子どもは月あかりをめがけて海へ向かいます。しかし、浜辺には人工の光があるため海に向かえずに死んでしまう場合もあります。今は人工の明かりが消えているため、ウミガメの繁殖に一役かっているともいわれています。以前も書きましたが、自然はバランスが崩れたらそれを取り戻そうとします。私たち人は、文明の発達で勘違いし、自然を破壊し豊かな生活を手に入れましたが、今警鐘がならされているのではないでしょうか。