4月23日(木)

<夏休み>

昨日の大阪府知事の会見の中で府立学校の学びのことが触れられました。皆さんも注目して聴いていたでしょうか。また、報道を確認したでしょうか。いつも思うことですが、学びとは何でしょう。全ての人に教育を受ける権利があります。これは事実です。受けるということと、しっかり学ぶということは別物です。いるだけの学びは学びとはいいません。前向きに、しっかりと受け止めて知識を身に着ける必要がありますよね。だからこそ、今主体的な学びと言われています。受け身ではなく、積極的な学びです。これは高校生も社会人も同じです。働いで、何も学びの意欲なく勤めているだけでは成長は何もなく、知識も増えませんよね。この点をしっかりと理解してください。さて、夏休みですが、昨日の内容を伺うと夏休みは短縮になります。通常は7月21日から8月31日までが夏休みで、授業保障という意味で、8月末には補充授業の期間があります。既に4月いっぱいは休業なのですから、最低でも7月いっぱいは授業になるでしょう8月も通常より早く開始する必要があります。その意味では、覚悟が必要です。まだ決定ではありませんが、今後の大阪府の方針を聴いてから行事予定を組んでいくことになります。その意味では、各種行事も縮小することで授業時間の確保を図る方向になると思います。また、詳細が出次第状況をお示しします。

今日の理科は<地学>です。前回の問は

①月はどのくらいの大きさで、何故地球に寄り添っているのでしょう

②世界にある6大陸や日本はどうやってできたのでしょう

この二つです。①ですが、まず地球の大きさから整理しましょう。地球は全周約40,000kmです。で、半径は約6,400kmと言われています。これに対して月の半径はおよそ1,700kmですので、地球の4分の1ということになります。しかし、空を見ていると月も太陽も同じ大きさに見えますよね。これは地球からの距離に関係します。言わなくてもわかりますよね。また、また月がいつも同じような場所にいられるのも、地球と月の引力の関係です。物体間には常にお互いに引っ張り合う力が働きます。また、物体が回ってる以上遠心力も働きます。月も地球の周りをまわっていますよね。この引力と遠心力は互いに逆向きの力なので、同じ大きさだとそれぞれの物体は同じ距離を保つことができるのです。こんな意味合いがありますよね。また、月の引力の影響で潮の満ち引きがあるのは周知の通りです。②ですが、世界の6大陸は昔一つだったといわれています。その証拠があります。一つは化石に分布です。もう一つは地図に残されています。各大陸を切り取ってパズルをしてください。そうしたら、何と不思議、上手に組み合わせると誤差はあるものの、一つになります。時間があったらやってみてください。また、日本は太平洋にある岩盤(これをプレートと言いますが・・・)がアジア大陸の方向に移動して、日本海溝に沈み込む際にアジア大陸を押すのです。この力が岩盤(プレート)に圧力を与えて盛り上がらせた・・・というわけです。2冊の教科書を隣り合わせにして押し付けあうと教科書が盛り上がりますよね。これと同じ原理です。日本に地震が多いのはこのためです。同じ原理でできたのがヒマラヤ山脈です。チョモランマ(エベレスト)は世界で最も高い山ですが、作られた原理はインドがアジアを押したからです。地球って不思議ですね。

さて、私たちの住んでいる地球に注目しましょう。陸と海がありますね。この割合は何:何ですか。そして、地球にはいくつも海溝がありますか。社会の地図帳で調べてください。この海溝の数と場所を探ることで、地球は何枚の板でできているか知ることができます。一つ目の質問はこれです。地球にある海溝の数を調べて地球にある板の数を知りましょう。しかし、ここで一つ疑問です。先ほど、日本は太平洋の岩盤がアジアを押してできた、と言いました。では、岩盤は何故動いているのですか?これも質問に入れておきます。

また、地球には北極と南極があります。通常方位を探る時には、方位磁針を使います。N極が北を向くことから、北を知ることができます。しかし、北極点は真北ではないのです。真北はちょっとだけ北極点よりずれています。南も一緒ですね。当然N極が北をさすのですから、S極は南をさします。これらから、地球を棒磁石に例えることがあります。ここで一つ注目すべきは、N極は真北をささないということです。通常地図は北を上として作っています。もし、地図上に方位磁針を当てた場合、方位磁針の無期と地図の北の方位は若干ずれてしまいます。これを偏角と呼んでいます。ちょっとした角度なのですが、これを知らないと大変なことが起こります。特に登山で迷うケースはこれを知らない場合が多いのです。そこで、2つ目です。何故方位磁針で探るのは北なのでしょうか。そして、登山をしていて道に迷った際。地図の真北と方位磁針の北を一致させて読図をすると道に迷うのは何故なんでしょう。

ちょっと難しいかもしれません。道に迷う原理は簡単です。例えば方位で1°ずれていたとします。目標の地点が5m先ならそんな大きなずれにはなりません。しかし、目的地が10キロ先だったどうでしょうか。これがヒントです。

私たちの住んでいる地球ですが、まだまだ未知なことがたくさんあります。今も自然が回復力を見せているという気が数多く出ています。当然です。自然を破壊したのは人の科学力と傲慢さです。しかし、自然には回復しようとする力があります。今、人々が行動を自粛するこで自然が回復していることに気付き、自然を大切にし共存するために必要なことは何かを考えるべきです。私たちの命を守ることも、もちろん大切ですが、それ以上にかけがえのない、命を芽吹かせてくれた大切な地球を守ることを考えなければならないのではないでしょうか。