4月24日(金)

<やはり怖い>

昨日岡江久美子さんが新型コロナウイルスの感染が原因で亡くなりました。突然のことでびっくりです。また、大阪の病院では実に120名の院内感染が確認されました。本当に身近に考えて行かなければなりません。別の病院では手術を控えた人の検査を行うと、無症状であるにも関わらず実に6%の人が新型コロナウイルスに感染していたと報道されました。この事実をどう考えますか。1億人がいたら600万人は感染している計算になります。これらのことを総合的に考えると、やはり自分も既に感染しているかも知れない・・・と考えるのが妥当のような気がしませんか。そして、次に考えることは、自分が感染していても他人にはうつさないようにする、ということではないかと思います。もう一度、現実を直視する必要がありそうですね。

さて、今日は<物理>です。この前は、速さと速度のことでした。質問は2つで、

①どうしたら等速直線運動を作ることができるか

②等速直線運動をしている場合、「速度と移動距離の関係」及び「速度と時間」の関係はどうなるか

ということでした。まず①ですが、地球上では本当に難しいです。何故なら空気があるので、どうしても抵抗が生じるからです。最も近づけるとしたら、ドライアイスを平らな面で滑らせる・・・そうすると限りなく近づきます。あとは、真空を作って、その中で物体を動かすことです。想像するなら宇宙空間ですかね。一度物体を動かすと大きな力を加えなくても動き続けることができます。②ですが、考えてください。速度は距離を時間で割ると求められます。ですので、移動距離と速度は比例していますよね。同じ速度で動いているのですから、例えば5m/sで動いていると、1秒後には5m進み、更に1秒後には5m進みますので、2秒後には10m進んだことになります。もう分かりますね。グラフを作ると数学で言う、一次曲線になります。もう一つの速度と時間の関係ですが、等速直線運動なのですから、時間が経っても即は一定です。ですので、数学で考えると、x軸に平行なグラフになります。物が動くということを考える時には、数学の力が必要になります。

そこで一つめの質問です。今、速度をv、時間をt、移動距離をxとしたとき、それぞれの関係を式で表現してください。

さて、一つ考えてください。速度には方向があるのですから、二つの動いている物体があると、それぞれから見た速度が異なることになります。例えば、右に歩いていた人が左歩いている人とすれ違ったら、どうですか。自分から足早に遠ざかっていくように見えます。しかし、二人が同じく右に動いているとしたら、その速度の違いでゆっくりと遠ざかるように見えますよね。このときに感じる速度を相対速度と言います。そこで、質問です。右に5m/sで歩いているAさんと、左に7m/sで歩いているBさんがすれ違いました。Aさんから見てBさんの速度はどうなりますか。また、Bさんが右に同じ速度で歩いていた場合には、Aさんから見てBさんの速度はどうなりますか。

ちょっと物理らしい質問です。物理のことも日常にあふれています。常に人は動いているのですから、何かにぶつかったり、転んだり、自転車に乗っていてブレ気をかけたり、その全ては運動に関わっているのです。野球とか、バスケットとか、バドミントンとか、いろいろな運動に物理の考え方は関わっているのです。それを体で覚えて活動しているんですよね。物理ってすごい。