4月28日(火)

<気を抜かず>

昨日、東京での新型コロナウイルス感染者の数が極端に減少しました。この数をどう見るかです。人は、何か数字のマジックに引っかかるところがあって、数の多い、少ないで安心、不安が左右されます。雨量計のように定点観測をしていて、一定時間に降った量であれば、雨が多い、少ないを判断できますが、新型コロナウイルスに関しては、PCR検査の数・・・いわゆる母数がどうなっているかがわかりません。例えば、毎日10000件の母数があって、その中野割合が100なのか、10なのか、という比較ならわかりますが、例えば、ある日は母数が10000で、ある日は母数が100であったとします。前者の数が100で、後者の数が30だったら、どうですか。明らかに後者の母数が100の時の方が3割ですから多いですよね。この辺が、今回の統計値としては騙されやすいところです。早いところであれば、明日から大型連休に入ります。連休中は病院が休みのところも多いですので、数に騙されないように、気を緩めないようにしないといけませんね。まさに油断は禁物です。

今日は<生物>ですね。前回は

①ミトコンドリアの役割は

②葉緑体の役割は

の二つが質問でした。①ですが、ミトコンドリアは動物にも植物にもあります。ですから、地球上の全ての生き物に必要なんだ、と考えるのが妥当でしょうね。では、人もそうですが、生きるために何が必要ですか。よく口にしますよね。エネルギーがなくなって動けない。これです。細胞の中で有機物を取り込んで分解し、エネルギーを作ってくれる細胞小器官です。そのため、運動性のある細胞には多く含まれているとされています。②ですが、これは大丈夫ですね。光合成の場です。植物は光を浴びて有機物を作ります。いわゆる栄養を作ります。動物は口から有機物を取り込みますが、植物は何かを食べるわけではないですね(食虫植物は別)そのため、何らかの方法で有機物を作る必要があります。その方法が光合成で、葉緑体の中にはクロロフィルが含まれているため緑なんですね。このクロロフィルにもいくつかの種類があります。

では、人を少し考えます。人も含めて動物は食べ物を摂取します。そのため、体内には「タンパク質、炭水化物、脂質などの有機物が含まれます。当然のことですが、エネルギー源になるのは炭水化物です。タンパク質は、DNAに関与している物質です。よく、マラソン前には炭水化物を摂取するといい、と言いますがより多くのエネルギーを得る必要があるからです。体内では、まず炭水化物を使用してエネルギーを作るのですそのため、体内の炭水化物(ブドウ糖も含む)がなくなってくると低血糖になってフラフラしますよね。私も経験がありますが、そうしたら糖分の多いもので吸収の早いものを摂ります。だから1日の生活をしっかりとするには、朝炭水化物を摂る必要があります。もち、炭水化物がなくなったら次に脂肪を使います。その次はタンパク質を使います。しかし、ここまえ来たら命に危険が迫っていることになります。では、ここで質問です。食べ物摂取して、体内でどうやって炭水化物を分解するのでしょうか。その時に、必要なものは何でしょうか必要なものは、皆さんが意識せずに毎日行って体に取り入れているものです。もう一つ質問です。人の体の中には有機物があると言いました。では、人の体を作っている成分で最も多いものは何でしょうか。これは簡単ですね。では、それは何故だと思いますか。一緒に考えてください。

一般的に、若い人は代謝がいい、と言いますよね。年齢を重ねると代謝が悪くなると言います。この代謝とは何でしょう。動植物の体内では、実はさまざな化学反応が起きています。何かを作りだしたり、何かを分解したり・・この化学反応のことを代謝と言います。ということは、年齢を重ねると、この両方が衰えるわけですから、疲れやすくなる・・そう繋がりますし、汗をかきにくくなります。では、何故汗はでるのでしょうね。一緒に考えてください。

明日はお休みです。今年は、春先は暖かかったのですが、この4月になって少し寒い日が続きました。花の見ごろも、それで少しいつも違うようです。植物は気候に素直に反応します。体内に温度計があるみたいですね。