4月30日(木)

<緊急事態宣言>

さまざまな報道の中で、緊急事態宣言の在り方が言われています。大方の見方は、緊急事態宣言が延長されるであろう・・ということです。GW後半には方針が出ると思われますが、その時にやはり気になるのは学校の再開です。寝屋川市では既に5月末までの臨時休業を決定したようですし、報道を見る限りでは大阪府でも、通常の再開はないような主旨のことが伝わってきます。どうなるかは定かではありませんが、今私たちはやるべきことを一つひとつこなしながら、来るべき時を待つしかありません。今のところは、5月10日までの臨時休業は決定していますが、5月11日以降は、どうやら5月5日頃のなりそうですね。(政府が5月3日~5日までに会議を開きそうですので・・・)小出しにされるのが、一番動きにくいというのが本音ですが、何か動きがあれば、できるだけ速やかにご連絡します。なお、4月28日には学習課題等を送付させて頂いています。今日あたりには届くと思われますが、有効に活用してください。

今日は<地学>です。前回は、地球の大きさを考えました。その中で、地球のつくりを考え、次の質問をしました。

①地球は何枚の板でできているでしょうか

②地図を読む際に、地図の北と方位磁針の北を重ねると道に迷うのはなぜか

ということです。①ですが、海溝の数は結構あります。「日本」「千島」「琉球」「ジャワ」「南東インド洋」「ニューヘブリデス」「マリアナ」・・・と数えていくと、10の著明な海溝があるはずです。また、他に海嶺(海の山)と呼ばれるところが、8か所あります。その境界線を結んでいくと。地球上にある板の数を数えることができます。この板をプレートと言い、10みつけることができるはずです。細かく言えば、もっとはるはずなのですが・・・実は、この板は海嶺で誕生し、海溝で地球の中に戻って行っています。そして、日々互いに押し合っているのです。そのため、火山噴火のおきやすいところや地震の起きやすいところが決まっています。ちょうど日本は沈み込んでいる場所ですので、地震が発生しやすいのです。世界有数の地震国です。また、②ですが、実は地図上の北と方位磁針の北は約5~6°程度(関西付近で)西へずれています。このことを知らないと知らず知らずのうちに、道をそれるわけです。ちょっとした知識なのですが、知っていて損はしないはずです。この地球の中にある磁石ですが、地球の大きなサイクルの中で南北が入れ替わったり、無くなったりしています。このことは地球の岩石の中に記録されています。

では、地球の内部構造はどうなっているのでしょう。約6,400kmの半径を持つ地球です。当然中を割ってみることはできませんが、大きく4つの層に分かれているとされています。外側から、「地殻」「マントル」「外核」「内核」と呼ばれています。私たちが住んでいるのは、「地殻」と言われる、リンゴで言えば薄皮の部分です。実は、「地殻」は「マントル」の上に浮かんでいるような構造になっていて、この「マントル」が対流することで、「地殻(=プレート)」が動くともいわれています。これらの構造は、地震が発生した際に発生する地震波によって読み解かれました。

では、ここで、地球内部を想像しましょう。おおよそ、地球半径を6,400km、マントルと外核の境界を2,900km、外核と内核の境界を5,100kmとして、地球の内部を描いてみましょう。これが、今日の一つめの質問です。硬式野球のボールも層構造になっていますが、比べるとどうでしょうか。また、地球の層構造は地震波の伝達の仕方によって想像したと言いましたが、では地震波にはどんな特徴がありますか。経験から、揺れ方の違いについて考えましょう。これが二つ目の質問です。私たちが経験した地震は、「東日本大震災」と「大阪北部を震源とする地震」です。揺れ方に違いがありましたか。地震によって得た教訓を、今後にしっかりと語り継ぐ意味でも、忘れてはいけない記憶です。

昨日から、大型連休の人もいると思います。長い人で、4月29日から5月10日までの人もいるのではないでしょうか。公共の交通機関も今日から平日も土曜日ダイヤになっている路線もあります。この間、何をして過ごすのか、ただのんびりと過ごすのも一つですが、目的をもって行動しつつも、新型コロナウイルス感染症のことも考えていきましょう。私たちは一人で生活しているのではなく、常に周りを他の人の生活で囲まれているということを忘れないで過ごしていきましょう。