5月7日(木)

<5月末まで>

今週5日に報道等があった通り、今月末まで府立学校は臨時休業になります。しかし、来週からですが、学校再開に向けて、登校日を設けながらの休業になります。その際には、「健康観察」「学習状況確認」や「諸連絡」を行うとともに、学校再開に向けて生活リズムを戻すことも目的として、週1~2回登校日を設けることになります。計画については、明日までにメールマガジンや本校HPに掲載することで連絡に変えさせて頂きます。重要なことは、生活リズムを戻すことです。学習も、これで2か月例年よりも遅れていることになりますので、長期休業や行事の見直しも当然のごとく行う必要があります。まだ、新型コロナウイルスに関しては収まったわけではありません。大阪でも、独自の経済復帰策を示しています。7日連続で4条件を満たすこと・・・ですが、感染者(特に経路未確認)や病床の数などの項目を注視することになりますが、気温や天候によってウイルスの活性度は変わります。ただ、乾燥期にはウイルスは活性化しやすいということです。ということは、夏場で一端収まったとしても、冬場に出てくる可能性があるということですね。人は、一度感染者数等が下火になると安心するものですが、そんなときに落とし穴が待っていることを忘れてはならないですね。気を付けましょう。

今日は<化学>です。前回は、

①単体と化合物を言葉で説明するとどうなるか

②単体と化合物を二つに分けるとすると、何が単体で何が化合物か

少し化学っぽい質問ですね。①ですが、単体は「もうそれ以上分解することのできない物質」で、化合物は「2種類以上の物質に分解することのできる物質」と言えます。これを元素という言葉を使うと、単体は「1種類の元素から作られているもの」で、化合物は「2種類以上の化合物から作られているもの」とも表現できます。典型的な化合物には水があります。水は「水素」と「酸素」から作られていて、電気分解で「水素分子」と「酸素分子」の2つにわけることができます。言葉にあいますね。では、ここで出た「水素分子」と「酸素分子」はどうでしょう。これらは、それぞれ1つの元素からできていますので、それ以上分解できません。ですから、ここでいう「水素分子」と「酸素分子」は単体であると言えます。

じゃあ、②です。世の中にあるものを、単体と化合物に分けてみましょう。身近なものとしては、「塩」や「砂糖」があります。これらは両方とも化合物です。「塩」はナトリウムと塩素、「砂糖」は炭素、水素、酸素からなります。では、自動車と作っている「鉄」や缶を作っている「アルミニウム」はどうでしょうか。これれは金属ですが、単体にあたります。金属の場合には、単体にあたるケースが多いですね。そうすると、覚えやすいか知れません。こうやって考えると、実は身近にあるものの、ほとんどは化合物であることがわかります。

では、単体で典型的なものは何か・・・と言えば、ダイヤモンドがあります。これは、炭素から作られています。同じく炭素から作られているものに、鉛筆の芯があります。これは黒鉛と言いますが、同じ炭素から作られているのに、固さがまったく違いますよね。このように、同じような物質から作られているにも関わらず性質の異なるものを「同素体」と言います。炭素の他にも「リン」「硫黄」「酸素」なども同素体があります。そこで、今日の質問です。「リン」「酸素」の同素体には、どんなものがあるでしょうか?「リン」については、1つは見たことがあるはずです。一つは、今はほとんど見かけなくなりました。「酸素」については、一つはもう分かりますね。言葉の通りです。もう一つは、最近除菌で話題になっている物質です。電気屋さんには製造装置が売っています。ちなみに、「硫黄」の同素体には「単斜硫黄」「斜方硫黄」「ゴム状硫黄」があります。結晶の形が違います。良く見かける硫黄は、火山の噴煙の出口にある黄色い粉のようなものです。単斜硫黄はより高温で存在する硫黄で、斜方硫黄は常温で存在する硫黄です。噴火口はこのどちらに当たるのでしょうね。考えてみましょう。この同素体と似て非なるものに「同位体」があります。では、同位体とは何でしょうか。言葉から探ってみましょう。これが、今日の二つ目の質問です。

国や府から新型コロナウイルス感染症感染拡大に向けたの方策から、次に経済復帰への方策へ移っていきます。当然、人の活動が多くなると、感染経路が増えることになります。こうなると、また感染者が増える可能性もあります。増えない可能性もあります。これらのことは、道のウイルスとの戦いですので、誰にもわかりません。ただ、言えることは「ワクチン」ができるか、「治療薬」ができないと次には進めないということです。数年前のMARSやSERSはいまだに決定的なワクチンや治療薬はできていないのが現実です。これらの大きな原因に「日々変化する」ウイルスである、ということがあります。今日で来たワクチン等は、明日効果を発揮するかどうかわからない、ということです。その意味では、正しく知ることが必要ですね。