5月12日(火)

<黄色に点灯>

昨日、大阪の通天閣等のライトが黄色になりました。皆さんもご存じの通り、新型コロナウイルスの感染状況をライトで示しているのです。5月8日から7日連続で基準を下回ると、青信号になり・・・というものです。どんな形でこのウイルスが収束するのかは不明です。以前のスペイン風邪の際には、夏場に一端下火になってから、次の冬に感染拡大をしました。乾燥した場所を好むウイルスですから、同じような傾向があるかもしれません。昨日も感染者が1人・・・いい傾向なのですが、やはり油断が一番怖いですね。

今日は<物理>ですね。前回の質問は

①加速度を言葉で表現すると、どう表現しますか

②日常生活で加速度が働いているケースを考えましょう

③具体的な問題でした。10m/sで動いている車が5秒後に20m/sになった時の加速度を求める

④近未来と、遠未来での電気を考えよう

この4つでした。①については、難しい言葉で言えば「一定時間あたりの速度の変わった変化量」となります。少しかみ砕くと、1秒あたり、どれだけ速度が増したかを示す指標となるでしょうか。例えば、止まっていた車が1秒後に5m/sの速さになったら、加速度は5m/s2(←2は累乗)になります。実はこの加速度にも方向があります。②ですが、速度が変化している場合には、全て加速度が存在していることになります。ですから、ほぼ全ての動きには加速度があります。もちろん歩いている場合もです。③ですが、具体的に数字を整理してから特のがいいですね。最初の状態が「時間が0秒で、速度が10m/s」で、後の状態は「時間が5秒で速度が20m/s」ですから、時間が5秒後に速度は10m/s増えたことになります。加速度は、1秒あたりの速度の変化ですから、1秒で換算するには増えた速度10m/sを時間5秒で割ったらいいですよね。(10m/s)÷5秒ですので、加速度は2m/s2(←2は累乗)になります。④ですが、いろいろな可能性があります。是非、新しい電気を考えてください。しかも、二酸化炭素をたくさん生産せず、地球にやさしい電気がいいですね。

さて、加速度について話をしましたが、理論的な運動を考えた場合、加速度を持っていて単純な運動に「等加速度直線運動」というのがあります。説明すると、等しい加速度で直線運動をしている物体をさします。この運動をしている、地球上の最も近い例が「物体が落ちる」減少です。遊園地などにフリーフォールがありますよね。あれに近いです。ここで言う加速度は「重力によって引っ張られて生じる速度の変化」になります。日常で言うと、急な坂道をブレーキをかけずに走っている自転車の運動も近いですし、スキー場での直滑降なども近いですね。ここでは、あくまでも「近い」という表現をしています。では、なぜ「近い」という表現を使ったのでしょうか。考えてください。これが本日一つ目の質問です。また、加速度は前述した通り、1秒あたりに変化する速度の変化量で示せます。では、最初の状態が「時間T1秒、速度V1」の物体が次の状態では「時間T2秒になり、速度はV2」になったとします。このとき、加速度はどうやって式で表現しますか。これが二つ目の質問です。日常生活では意識せずとも加速度を私たちが経験していますが、この理屈を科学の世界で用いているケースもあります。それは、地震の測定です。地震計が揺れる状況を加速度の変化で示して地震の大きさやエネルギーを決めることができます。研究者恐るべしです。

さて、明日から各学年で時間を分けて登校日を設定します。目的は、健康観察と学校生活のリズムの戻すこと。そして、学習状況の確認です。大阪も産業の自粛解除も視野に入ってきました。その次は、学習の正常化です。既に失ってしまった学習時間は取り返すことはできませんが、前向きに取組んでいきましょう。