5月13日(水)

<登校日>

本日から3年生を皮切りに登校日が始まります。今週は1回、次週からは週に2回の登校日で、健康状態の確認や課題の配付、提出、そして学校生活再開に向けて、日常の学校のある生活に慣れることも目的としてあります。日本全体でみると、感染者の数は日に日に減少していますが、予断を許さない状況に変わりはありません。まずは経済界から自粛が解除され日常に戻るでしょうが、学校についても、各地で再開の動きがありますので、大阪も次第に通常の学びへと戻って行って欲しいですね。また、次の感染ピークを想定して、オンライン授業なども話題に上がっています。今後の課題として考えるべきことですが、まずはオンラインで皆さんが授業を受けることができるのか?ということが問題です。その調査も、今回の登校日でしていきます。日々、変わる現実の中で、今まさに対応力が求められます。

今日は<化学>です。前回は

①リンと酸素の同素体にはどんなものがありますか

②同位体とは何ですか

の二つでした。①については、同じ元素からできていて性質の違うものでしたね。通常覚えておいて欲しいのは「S]「C]「O」「P」の4っつです。SCOP(スコップ)と覚えるといいのですが、酸素については「私たちが空気とともに生きるために吸っている、文字通りの気体の酸素」です。もう一つは、最近話題になっていますが「オゾン洗浄」って言いますよね。この「オゾン」が酸素の同素体です。地球を紫外線から守っている空気の層として上空にもオゾン層というのがあります。しかし、昔使用されていたフロンガスによってオゾン層が破壊されている、こんな話も耳にしたことがありますよね。酸素は、私たちの身の回りに必ずないと困るのですが、オゾンは私たちの周りにあると毒になります。そして、空気は色がないですが、オゾンは青い色をしています。このように性質が違います。また、リンですが、3つ考えてください。一つは「赤リン」と言います。マッチとして利用されていますね。これは無毒です。これに対して「黄リン」というものもあります。昔は猫いらずとしてネズミをとる材料として使われていました。毒性があるのです。他にも、白リン・黒リン・紫リン・紅リンなどがあります。特にリンは骨にも含まれていますので、俗にいう火の玉などは、骨から出たリンが自然発光しているのでは・・・といわれていますね。

②ですが、同位体とは字の通り「位が同じで性質の異なるもの」をさします。原子には原子番号というものがあります。原子番号1は水素で最も軽い原子です。この原子番号は、原子中にある陽子の数です。原子は、この陽子の他に電子、中性子から構成されていて、重さは陽子と中性子で決まります。しかし、中には同じ原子であっても、中性子数の異なるものもありますこれを「同位体」と呼んでいるのです。身近によく出てくるのは「ウラン」があります。世の中には、この同位体がたくさんあるのです。

ここまでは一般的な話が多かったですね。では、もう少し身近なものとしてろうそくの色を考えましょう。中学等でガスバーナーを使う際に、「火の色を青くして」と言われますよね。これは不完全燃焼を防ぐためです。適切な酸素の量とガスの量にすれば完全燃焼して炎の色は青白くなります。しかし、世の中には火を発色するものがあります。そこで、一つ目の質問です。身近にあって、炎に色がついているケースには、どんなケースがありますか。さまざまな場面を想像してください。これには、ある元素の特徴が反映されています。物質とは、いろいろな状態を保つことができます。ここで物が燃えるのも、さまざまな状態を維持し、燃えやすい状態にあるからです。では、ここで二つ目の質問です。物質は通常温度によって三つの状態に変化します。これを物質の三態と言いますが、では、この3つの状態とはどんな状態ですか。また、日常生活で安易に3つの状態に変化して見ることができるものには何がありますか。これは簡単ですね。状態が変わるということは、性質も変わることになります。この点も併せて考えられるといいですね。

前述しましたが、今日は3年生の登校日で明日は1・2年生の登校日です。やることはたくさんありますが、お願いとして「必ず家で検温し、熱がある際には無理して登校しない」「登校する際には、学校生活のきまりがありますので、それに則ってください」ということになります。例えば、登下校は制服着用(5月は合服期間ですので、ブレザーは着用しなくても大丈夫です)、単車通学はダメ、頭髪や服装の乱れもないように・・こんな基本的なものです。何が良くて、何が悪いのか、をしっかりと考えていきましょう。ちなみに、学校のきまりではないですが、感染防止の観点から必ずマスク着用で登下校してください。お願いします。